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1987、ある闘いの真実
2018年9月8日公開

1987、ある闘いの真実

1987: WHEN THE DAY COMES

1292018年9月8日公開

mat********

5.0

自国の負の歴史を傑作に仕上げる韓国の実力

すげーよ韓国映画。もう、とにかくすごかった。 よくこういう作品を撮れたと思う。 亡くなった津川雅彦さんが関西のテレビ番組「そこまで言って委員会」で「日本映画は韓国映画に50年遅れている」と話していたが、改めて納得した。 国家権力が嘘と隠蔽で国民を騙し続けた自国の負の歴史。 国民が立ち上がって大統領の直接選挙を実現させる。 それが1987年。 そして30年後の今、隣国日本で、国家権力が嘘と隠蔽で国民を騙し続けている。でも国民は立ち上がるどころか、そちらについて自分もトクをしようという人間が数知れず。 韓国映画はその事件をサスペンス仕立てにし、女学生の視点も通して息をもつかせぬ傑作に仕上げた。 正義感に溢れる検事とマスコミが国家権力の嘘を暴くヒントをつかむ。それを知った国家権力はつぶしに行く。検事やマスコミはあらたな証拠を探し出す。 このやり取りがうまく、映画が始まるとすぐに釘付けになり、一気にラストまで見せる。 こういう題材を一線級の俳優を集め、しかもレベルの高い作品に仕上げる韓国映画の実力。 それに対してわが日本はペラッペラのバカップル映画に終始し、ロッキード事件すら映画にならない。 日本映画はアイドルのアルバイトの場であり続けるのか。 年をとって売れなくなった元アイドルの再就職の場であり続けるのか。 これを観て韓国映画が羨ましくなった日本人は自分だけではないはずだ。 本当に素晴らしかった。

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