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1987、ある闘いの真実
2018年9月8日公開

1987、ある闘いの真実

1987: WHEN THE DAY COMES

1292018年9月8日公開

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5.0

言葉にできない熱量

ある闘いの真実 「タクシー運転手」に続き、軍事政権下の韓国の激動を描いた歴史大作。もう素晴らしいとしか言いようがない。「タクシー運転手」とは毛色が異なり、当時起きた拷問致死事件に関わった人たちの群像劇となっている。群像劇とは言えど、仁義なき戦いみたいに、一時停止して名前と立場が出てきて、かつ俳優たちが豪華なおかげで非常にわかりやすかった。 現政権を打破すべく、近くで関わった人物たちが正義を持って動き出し、やがて4000万人の国民が動き出す。みんなが一致団結して闘おうとする様がこの上ないほど美しい。「スポットライト」や「ペンタゴンペーパーズ」などに通ずる、自分の信念を絶対に突き通し、悪しき者と対峙しようとする様が泣けて泣けてしょうがなかった。 苦しい歴史を乗り越えて、民主化を勝ち取ったからこそ、今の韓国があるんだなと考えると感動する。 見てる自分は感覚的にフィクションを見ているようだった。とにかく、やることなすことが今まで見てきた韓国ヤクザものと同じ。賄賂に横領に隠蔽に拷問。さらに、警察と機動隊の凶暴さ。あんなことがわずか31年前にあったなんて信じられない。いや、本当にあったなんて信じられない。 この映画は他人事ではない。闘うことを選択しないことだってできたのに、彼らは闘うことを選んだ。その勇気はいつの時代にも必要なこと。自由は当たり前には存在しない。当たり前に民主化を受け入れた日本だからこそ、隣国で起きた事実を知ることは大切だと思う。パククネのデモの時、100万人以上も集まったのも、この1987年に起きた運動があったからこそだと思う。 こうやって韓国映画は過去の歴史を世界に広めようとしている。熱量が半端じゃない。これが歴史を国民の手で変えてきた国の気概。私たちも見習うべき。 キムユンソク、ハジョンウン、キムテリ、ソルギョング、カンドンウォン、オダルス、ユヘジン。みんな最高だった。 書き連ねたが、語彙力がないせいで言葉にできない部分が多々ある。それほど、この映画の心の何かを変えようとする熱がすごかった。是非見て欲しい。

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