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プーと大人になった僕 (2018)

CHRISTOPHER ROBIN

監督
マーク・フォースター
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3.94 / 評価:3990件

解説

世界的な人気キャラクター「くまのプーさん」を初めて実写映画化した友情ドラマ。妻と娘と共にロンドンで暮らす主人公が、幼いころの大親友であるプーさんと再会したことから始まる物語を描く。『ムーラン・ルージュ』や『スター・ウォーズ』シリーズなどのユアン・マクレガーが主人公を演じ、ドラマ「エージェント・カーター」シリーズなどのペギー・カーター役で知られるヘイリー・アトウェルらが共演。『ネバーランド』『007/慰めの報酬』などのマーク・フォースターが監督を務める。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

成長してロンドンで多忙な生活を送るクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)は、妻子と故郷で過ごすはずだった週末まで仕事でつぶれてしまう。そんなとき、少年時代の親友プーが彼の前に現れ、一緒に森の仲間たちを捜してほしいとロビンに頼む。思い出の“100エーカーの森”を訪ねたロビンは、プーやティガーらとの再会を喜ぶ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2018 Disney Enterprises, Inc.
(C)2018 Disney Enterprises, Inc.

「プーと大人になった僕」懐かしいプーたちとの再会で、主人公と一緒に味わう “大切なもの”のぬくもり

 ぬいぐるみの親友と想像力があれば、幼年時代は幸せに過ごせるものだ。「くまのプーさん」を見てそれを知ったという人も多いと思う。A・A・ミルンの原作であれディズニーのアニメーションであれ、「くまのプーさん」に思い入れがある人たちにとって、この映画は素敵なプレゼントとなるだろう。これは、かつて“100エーカーの森”でプーや仲間たちと仲よく遊んでいたクリストファー・ロビンが、昔の親友たちと再会する実写版の続編。クリストファーと一緒に観客たちも、懐かしい友と再会できるからだ。

 とにかく幕開けから、ノスタルジーをかき立てる作り。プロローグでは少年クリストファーが寄宿学校へ行くため、プーたちとお別れする場面を再現する。生きたぬいぐるみのプーたちは、アニメーションと原作の両方をバランスよく投影したような姿だ。プーに「僕がいなくても“何もしない”をしてくれる?」「100歳になっても僕を忘れないで」と頼むクリストファー。

 ここでのクリストファーは、A・A・ミルンの息子ではなくフィクションの登場人物だ。プーと別れてから恋と結婚、戦争を経験。40代のいまは娘マデリンの父親でもあるのに、ブラック企業の社畜になってしまった。妻子との休暇を返上して仕事に励む彼の元へ、プーはやってくる。もちろんプーはまるで変わっていない。ところが、すっかり変わってしまったクリストファーには再会を喜ぶ余裕すらない。

 ここから先のストーリーは、きっと想像通り。「メリー・ポピンズ」のバンクス氏のように、迷子になっていたクリストファーは“100エーカーの森”でプーたち旧友に見つけてもらい、娘の気持ちに気づき、忘れていた大切なものを取り戻すのだ。プロットだけを見れば、緩いし工夫もヒネリもないように思えるかもしれない。しかしここには、会いたかったプーやピグレットやティガーら、それぞれのキャラクターがきっちり描けている。しかもディテールには原作オマージュがてんこ盛りで、それが映画の妙味として利いているのだ。長い時間、“何もしない”をしてきたプーは、プーらしいことをたくさん言う。「おばかさんだなぁ!」と言いたくなるその言葉に、実はクリストファーが見失っていた “人生の真実”とぬくもりが宿っている。もちろん、あくまでもプーは無自覚。でなければプーじゃない。

 というわけで本作はぜひ、オリジナルのアニメーション(と原作本)を楽しんでから見てほしい。見たという人も、もう一度。オールドファンは、エンドクレジットで歌う人物(今年100歳!)の姿にも感涙必至だ。(若林ゆり)

映画.com(外部リンク)

2018年9月13日 更新

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