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ブレス しあわせの呼吸 (2017)

BREATHE

監督
アンディ・サーキス
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3.99 / 評価:274件

解説

若くして全身マヒとなり余命宣告を受けた夫とその妻、彼らを支える人々の絆を描いたドラマ。『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズなどのプロデューサー、ジョナサン・カヴェンディッシュの両親の実話を映画化した。『ハクソー・リッジ』などのアンドリュー・ガーフィールド、ドラマシリーズ「ザ・クラウン」などのクレア・フォイらが出演。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラムや『猿の惑星』シリーズのシーザーなどで知られる俳優アンディ・サーキスが監督を務めた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1950年代、周囲の人々からの祝福を受けながら結婚したロビン(アンドリュー・ガーフィールド)とダイアナ(クレア・フォイ)だったが、ロビンがアフリカでポリオに感染して首から下がマヒし、人工呼吸器なしでは生きられない体になってしまう。イギリスに帰国し息子が生まれたロビンは、病院から出ることを希望する。医師からは反対されるが、ダイアナは自宅での看病を決意する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved
(C)2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved

「ブレス しあわせの呼吸」幸せのカギは、どんな時も失わないポジティブさと“笑い”

 これが実話って、いいなあ!と素直に思えた。あたたかく、笑えて、心が励まされる。「ブリジット・ジョーンズの日記」などのヒットを生む名プロデューサー、ジョナサン・カヴァンディッシュの両親の実話が基になっている。

 1957年、ジョナサンの父・ロビン(アンドリュー・ガーフィールド)は、ライバルを押しのけて、美しいダイアナ(クレア・フォイ)を射止める。アフリカ・ケニアで茶葉の買い付けを始め、現地で新婚生活を謳歌していた矢先、ロビンは突然の不調に襲われる。診断結果はポリオ。首から下が麻痺し、自力で呼吸もできず、「死にたい」と絶望するロビン。そのとき妻ダイアナが取った行動が、すべてを変えていく――。

 「余命数ヶ月」と言われたロビンが、なぜこんなにも生き生きと、予想以上に長い人生を送ることができたのか。そのカギは妻と周囲の友人たちのポジティブさと“笑い”にある。シリアスになるしかない状況で、プッと笑いが起こる妙。さぞかしユーモアのセンスもピッタリなご夫婦だったのだろう。

 ほぼ全身を動かせないという制限下でのアンドリュー・ガーフィールドの演技も見ものだが、筆者は本作に昨年公開された傑作ドキュメンタリー「ギフト 僕がきみに残せるもの」を重ねた。どちらも実話の持つ説得力に加え、妻や周囲の人々の明るさと、それに応えようとする主人公のガッツと心の持ちように、こちらが励まされる。しかもロビンの闘いは、後世に大きな技術革命をもたらすのだ。

 監督は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役などで知られる俳優アンディ・サーキス。彼には多発性硬化症を患う身内がおり、父は医者、母は障害のある子どもたちを教える先生だったという。映画を流れる空気がこんなにもやさしいのは、そんな彼の背景にあるのかもしれない。(中村千晶)

映画.com(外部リンク)

2018年9月6日 更新

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