あらすじ・解説
1953年のモスクワ。この国をおよそ20年もの間、独裁者スターリン(アドリアン・マクローリン)と彼の秘密警察が牛耳っていた。中央委員会第一書記のフルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ)、秘密警察の警備隊長ベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)、スターリンの右腕マレンコフ(ジェフリー・タンバー)らが夕食に集う。翌朝近くまで続いた宴会を終え、スターリンは自室に引き上げる。
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作品レビュー(113件)
- vap********
3.0点
スターリンの恐怖政治が人間を虫けらとしか見ていなかった、側近といえども。 そんな支配体制がもたらす醜さをイギリス目線でコケ下ろした映画。 側近たちの権力闘争というより、自己保身、揚げ足取り、責任のなすり合い、でっち上げなどを「狂騒曲」としてブラック・ユーモアっぽく描いていますね。かの国の政治体制に一分の尊敬もない、というところが辛辣。 ひとつ分かったのは、共産党の書記というワードの意味するところ。党の規約に対して、人物が何をしたか、何を言ったかといったことを「記録」することが重要で、それが書記の役割ということなんですかね。そうしてガチガチな支配体制がつくられるんだなーと。人民や社会の民意や潮流といった流動性を排除することになるんですね。 さて、現在の元首は「ピョートル大帝」を意識しておられるようで、”記録”をも必要とせず、皇帝の威光を領土拡張で体現しています。スターリンの存命時のように。でも、いずれこの作品のような狂騒曲がかの地で鳴り響くんでしょうね。 エンドロールの前の表現が痛烈で、この物語を締めくくってました。
- stanleyk2001
4.0点
『スターリンの葬送狂騒曲』The Death of Stalin 2017 ロマノフ朝ロシアの最後を描いた「ニコライとアレクサンドラ」を観た後に鑑賞。 レーニンの後にソ連の指導者になったスターリンが急死、マレンコフとベリヤとフルシチョフのトロイカ体制、そしてフルシチョフが最後に権力を握るまでを描いたブラック・コメディ。 フランスのグラフィック・ノベルを英国が映画化。モンティパイソンの国だから黒い笑いはお得意。 自分が生き残って権力を握るために手段を選ばない政治家達の戦い。笑っちゃいけないけど笑ってしまう。今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも通じる風刺劇だ。 人の命が軽い国、権力に逆らうと消される国ロシア。それはロマノフ朝から続く伝統。権力を握った人間の暴走を誰も止められないのも今と同じ。プーチンも頓死してくれないかな。
- Cakewalk
2.0点
コメディ調だけど、そこまでコメディって感じでもなかったな。 スターリンが息子より先に逝くあたりも実際とは違う部分もあったり、いくらか脚色した内容になっていたのかな。 デカ字幕が収録されてるのは地味に嬉しい。
- mov
3.0点
モーツァルトのピアノ協奏曲第23番が好きだったから始まりから掴まれた。 実は割と史実に基づいているらしく特に秘密警察の部分はしゃれにならない。
- タイムスリップ1.21ジゴワット
4.0点
スティーブ・ブシュミの顔は笑えるね。 「変な顔の男」と何人もに言われてた「ファーゴ」も笑えたけど、フランシス・マクドーマンドが3回目のオスカーとは笑えない。
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