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スターリンの葬送狂騒曲
2018年8月3日公開

スターリンの葬送狂騒曲

THE DEATH OF STALIN

1072018年8月3日公開

vap********

3.0

ソ連もロシアも・・・お国柄って変わんないね

スターリンの恐怖政治が人間を虫けらとしか見ていなかった、側近といえども。 そんな支配体制がもたらす醜さをイギリス目線でコケ下ろした映画。  側近たちの権力闘争というより、自己保身、揚げ足取り、責任のなすり合い、でっち上げなどを「狂騒曲」としてブラック・ユーモアっぽく描いていますね。かの国の政治体制に一分の尊敬もない、というところが辛辣。  ひとつ分かったのは、共産党の書記というワードの意味するところ。党の規約に対して、人物が何をしたか、何を言ったかといったことを「記録」することが重要で、それが書記の役割ということなんですかね。そうしてガチガチな支配体制がつくられるんだなーと。人民や社会の民意や潮流といった流動性を排除することになるんですね。  さて、現在の元首は「ピョートル大帝」を意識しておられるようで、”記録”をも必要とせず、皇帝の威光を領土拡張で体現しています。スターリンの存命時のように。でも、いずれこの作品のような狂騒曲がかの地で鳴り響くんでしょうね。  エンドロールの前の表現が痛烈で、この物語を締めくくってました。

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