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三尺魂 (2017)

監督
加藤悦生
  • みたいムービー 3
  • みたログ 58

3.87 / 評価:45件

都合よく纏め過ぎの感は拭えず

  • fg9***** さん
  • 2019年5月20日 11時12分
  • 閲覧数 189
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは解説の次のとおりと書こうと思ったら空欄で、レビュー数も未だ4件のみだ。
 あんまり人目に付かない作品なんだな。
 …WOWOWで観たので、そのあらすじを次に書いておこう。
 『ネットで知り合い、集団自殺のため山小屋に集った4人。
 借金を抱えた花火師“ハッパ”(津田寛治)、うつに悩む研修医“ベイビードール”、事故で子どもを失った主婦“ツバサ”、いじめに苦しむ女子高校生“月子”。
三尺玉の花火に点火、爆死したはずの4人だが、気が付くと集合前の時間に戻っていた。
 その後何度も爆発を繰り返すが結果は同じ。
 大人の3人は、未成年の月子を巻き添えにしているからだと考え、彼女を翻意させようとするが……。』
 内容は以上のとおりで、ワンシチュエーションの会話劇で話は進む。
 ワンシチュエーションの会話劇というと退屈な作品ばかりを思い浮かべてしまうが、本作はループというSF的なシチュエーションを取り入れているものの、状況設定にあまり違和感を感じないで観続けていられたな。
 津田寛治以外は全く見知らぬ俳優陣だったので、それが功を奏したのか、彼等の自殺に至るまでの三者三様の事情にも自然と頷くことが出来た。
 で、女子高校生“月子”以外の3人が未成年の彼女の自殺だけは思いとどまらそうとして、あの手この手の説得を試みるのだが、彼女は一向に聞き入れず、3人の隙を突いて三尺玉花火の点火スイッチを押してしまうのだった。
 でも、時間はループして、身体の裂けるような痛みはしっかりと覚えているものの、無傷のままで山小屋に立ち返ってしまうのだった。
 で、そのことを再三繰り返しているうちに……“月子”の自殺を思いとどまらそうとしていた言動はいつしか自らのうちにも突き刺さり、もしかしたら、自分たちもやり直しがきくのではないのか?と思い至るのだった……といったストーリーだ。
 以上の内容が陰々滅々、時にコミカルに展開し、津田寛治を始めとした役者人の熱演に見飽きることがなかったが、ラストは一転してハッピーエンドで締め括る幕引きだった。
 人と人との繋がり、人の縁の大切さを思い起こさせるラストでそれなりの爽やかさを覚えたことでもあったが、如何せん都合よく纏め過ぎの感は拭えなかったな。
 何かしら、ブラックユーモア的なオチが待ち受けていたら、傑作になり得たかも知れなかったので、若干評価を落としての3.2点といったところかな。
 でも、十分に見応えはあった。

 (メモ 総レビュー数:3345件、2019年度175作品目)

詳細評価

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