出発進行
- bwa***** さん
- 2021年2月9日 16時57分
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- 総合評価
有村架純さんと國村隼さんの圧倒的な存在感と演技力と魅力で支えられたような映画です。かなり突拍子もないストーリー展開ですが、二人の演技力で本当にあった話のような現実味のある話に仕上がっていました。
夫 奥薗修平(青木崇高)の急死により、妻の奥薗晶(有村架純)は修平の故郷である鹿児島の修平の実家の奥薗節夫(國村隼)を夫の連れ子の奥薗駿也(歸山竜成)と共に訪ねていきます。節夫は修平の死を知らず、二人の突然の訪問に驚きます。晶は住まいを修平の借金により、住めなくなった事を理由に節夫との同居を懇願し、二人は節夫の家で一緒に暮らすようになります。そして晶は節夫と同じ地元に走っている鉄道の運転手となることを目指す事になるのです。
駿也が鉄道好きで、自分の息子を乗せて走りたいという事で運転手を目指す事になりますが、かなり唐突です。それまで運転免許も持っていなかった女子が、さてさて運転手を目指すでしょうか。免許取得までは教習機関に住み込みで勉強して、取得するという表現はありますが、かなり簡単に習得します。何年もかかるような事はないのでしょうか。
晶と修平の出会いのシーン。スーパーでの人参とさつまいものやり取りがありますが、それだけです。再会して、修平には連れ子がいて、結婚までどうやって成し遂げたのか。修平がいなくなっても晶が本当の母親のようにしていますが、どんな経緯で、そこまで愛情深くなったのか。駿也は晶さんと呼ぶのはどうしてか。お母さんと呼ばなかったのか、それとも言わせなかったのか。結婚した晶の事を何で節夫は知らないのか。再婚に反対していたのか。反対していたら、何で晶が訪ねてきた時にすんなり身元を引き受けたのか。賛成していたとしたら、なぜ晶を知らなかったのか。修平が合わせなかったのか。バックボーンが弱いです。
晶が運転手になる。事と、半成人式での駿也が母親として晶を認めなかった事。を表現したいために、周りの細かい設定が甘くなっている感じでした。
そこが嘘芝居に見えないのも有村さんと國村さんの存在感で、他のことがあまり気にならなかった印象です。
列車の運転手。ここでは鹿を轢いてしまった表現になってましたが、もし人を轢いてしまったら。と思うと、日夜気軽な職業ではないと思いました。
有村さんも國村さんも、列車を本当に運転しているシーンがありました。あれはCG処理で実際には運転していないのでしょうか。すべてCG処理ならいいですが、CGでなければ列車の運転までしなくてはならないとはなかなか、俳優というのは大変だなぁと思いました。
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