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生きてるだけで、愛。 (2018)

監督
関根光才
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  • みたログ 660

3.58 / 評価:525件

生きてるだけで、みんなしんどい

  • hie***** さん
  • 2019年4月10日 20時19分
  • 閲覧数 2677
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

駄目だ。
役者の方々の芝居は脱帽ものだ。
全体の雰囲気も大袈裟なくらいオシャレにまとめている。「どう、イケてるっしょ?」と言わんばかりの雰囲気。
最近の流行りに乗ったようなありきたりで大仰な演出は許せたとしても、それでも、駄目だ。

やはり何度見ても、主人公の人間性を受け付けられない。
躁鬱病の症状が重く、生きていくことが辛いという事は分かる。
恐らく彼女と比べて健常者と言える私にはその辛さが100%理解できないという事も含めて。

だが、彼女の取る言動は躁鬱病だと言うことを踏まえても、あまりにも酷い。
散々、周りに迷惑を掛け、警察沙汰の行動をとった後、抱き寄せた彼氏に対して彼女が放った言葉は、

「いいなあ、津奈木は。」

この意味合いとしては、躁鬱を抱えた私を見捨てることが出来るお前は良いなあ、という事だ。私は躁鬱を捨てることが出来ないのにと。
違う。辛いのはお前じゃない。周りで支えている側だ。

精神疾患に病んでいる事は非常に辛い事だろう。
だが、それは周囲が掛ける言葉であり、散々の迷惑と悪態をついた本人が言う言葉ではない。


障害があるから偉そうにして良い
障害があるから周りに迷惑を掛けて当然
障害があるから健常者をこき使って良い

訳がない。


彼女の自分勝手な言動を見ていると、最終的には周囲の人間が尻拭いをしてくれることを前提としていると感じた。
津奈木なりカフェのスタッフの方が自分をかまってくれるんだろうという甘えが強く表れている。
なんだかんだ言っても、津奈木は抱きしめてくれるし、オーナーは怒らないし、姉は応援してくれると。

最後に津奈木に抱きしめられ、恰も悲劇のヒロインのように涙を流す姿によく表れていた。
津奈木が取るべきは抱き寄せることではなく、現実を認識させる事だと思う。


辛いのはお前だけじゃない。
生きてりゃみんな、しんどいのだと。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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