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コールド・キラー (2017)

COLD HELL/DIE HOLLE

監督
ステファン・ルツォヴィツキー
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  • みたログ 53

3.13 / 評価:39件

地味で硬派な女性主人公ハードボイルド

  • com***** さん
  • 2019年10月23日 19時35分
  • 閲覧数 211
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ドイツを舞台とした殺人鬼に追われる主人公の逃走劇(闘争?)
犯行目撃→追われる→逆に追い詰めて復讐の実にシンプルな流れ
もう少し盛り上げどころがあったのでは?という点が実に残念だが、続編を作って補完してくれないかと待ちわびている。

主人公がタイ式のボクシングジムでスパーリング相手にやり過ぎてしまうシーン
「肘と膝は使っちゃアカン!」と言われたからには、犯人に使ってボコボコにするのが正しい伏線。
やたらイスラム系移民が頻出して、犯人の動機も関係している以上、移民問題や宗教差別などにもう少し踏み込んでほしかった。
協力してくれた刑事の「音大をドロップアウトしたピアニスト」という設定も活かす場面が皆無。子供の相手と部屋でのレコードくらいか。ドイツ人ならショパンじゃなくベートーベンを流せ。
痴呆の父親が意外な事件解決の糸口になっても面白かったと思う。哺乳瓶とボルボのキーで十分活躍したけど。

低評価のレビューを見ていると、前半の退屈さから早々に飽きてしまった印象を受けるが
よく見てみると、社会の中で自立しているはずの主人公が「女性でなければ受けないであろう不利益」が散りばめられているのが分かる。
客にも、刑事にも、スパーリング相手にも舐められ、それをすべて彼女個人の責任に押し付けていく周囲。
無愛想で振られるドイツ人男性は恐らく存在しないが、不幸を孤独に受け止める彼女は「可愛げがない」と捨てられる。
あまり大げさに女性差別を擁護する演出はないものの、不遇の女性が差別主義者の連続殺人犯を返り討ちにするのは十分に溜飲が下がる。
『ドラゴンタトゥーの女』でも似たような展開があるが、こうした王道に対抗できるだけの派手さがないのが、この作品の陽の目を見なさそうな要因だろう。
しかしおっさんが年下の女性に夜這いされるシーンまで共通するとは・・・なぜだ?

派手さはないが、軽薄さもない。不遇の女性が一発お見舞いするハードボイルドと呼んで差し支えないだろう。
スタッフロールの終わりに「殺してやる」の決め台詞が再生されるのもカッコイイ。

詳細評価

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