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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 (2018)

監督
前田哲
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  • みたログ 3,100

3.93 / 評価:2,619件

命がけで頼る……

  • fg9***** さん
  • 2019年12月2日 14時42分
  • 閲覧数 287
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

…あらすじは、横着をして、解説の次のとおり。
 『北海道で医大に通う田中(三浦春馬)は、ボランティア活動を通じて体が不自由な鹿野(大泉洋)と出会う。
 鹿野は病院を出てボランティアを募り、両親の助けも借りて一風変わった自立生活をスタートさせる。
 ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に恋をした鹿野は、ラブレターの代筆を田中に頼む。
 ところが美咲は田中の恋人だった。』
 美咲は、鹿野の家でボランティアに励む恋人の田中に会いに行った序に、鹿野のボランティア活動に巻き込まれていくのだが、鹿野の言いたい放題の我儘ぶりには呆気に取られてしまうのだった。
 その横暴さはとどまるところを知らず、美咲はタイトルの『こんな夜更けにバナナ』を買いに行かされるのだったが、買ってきた後、鹿野に「アンタ、何様?」とブチ切れてしまうのだった。
 鹿野は社会的弱者であることを盾にとって、ボランティアに駄々をこねっぱなしの言動を繰り返すのだった。
 観ているオラッチも美咲同様、不快なあまり観るのを止めたくなってきたが、観続けているうちに、次第に鹿野の言いたい放題の言動にただならぬモノを感じ始めていくのだった。
 鹿野は、幼少の頃に全身の筋力が衰えていく重度の筋ジストロフィーを患い、今では口だけは達者なものの、自分で動かせる身体は首と手だけなのだった。
 とても介助なしでの生活は出来兼ねるのだが、彼はあえて入院せず、ボランティアを募って自立生活を送る道を選択したのだった。
 そんなある日、呼吸困難に陥って緊急入院する事態になったりする。
 また、ある日、更に病状が悪化して、唯一達者だった口も利けなくなってしまうのだった。
 担当医からは退院罷りならぬと宣告されたが、それでも鹿野は家での療養に固執し、ボランティアも不眠不休の看護をすることになるのだった。
 鹿野にとって、1日1日が自らの命との闘いなのだった。
 そんな戦場での遠慮は、死を招くだけだったのだ。
 言わば、命がけで甘え、今日という日を生き延びるために、全身全霊でボランティアに頼っているのだった。
 身障者と雖も、生きるという概念からすれば、健常者と対等な立場なのだ。
 鹿野もボランティアも、してもらっている…やってあげている…とかの通り一遍の気持ちでは、今日という日は生きられないのだった。
 鹿野は、死に物狂いでボランティアに頼り切っていたんだな。
 そんな鹿野を、ボランティアも死なせてなるもんかと踏ん張り、その行為を通して真の自らの在り様にも気付いていくのだった。
 そんなボランティアとの関係を、鹿野は「家族」だと言う。
 ボランティアの助けによって限りある人生を全うした鹿野だったが、彼を支え続けたボランティアも彼から生きることの大切さを学んだに違いない。
 紆余曲折がありながらも、田中と美咲も鹿野から人生の醍醐味を学んだ二人なのだった。
 そんな鹿野を、大泉洋がお涙頂戴にならず、コメディータッチで飄々と演じていて小気味良かったし、高畑充希も三浦春馬もそれぞれの役割を繊細に演じていて見飽きなかったな。
 邦画に多いお涙頂戴難病モノとは一線を画す、十分に見応えありの3.6点といったところかな。
 ただ、鹿野の美咲へのプロポーズだけは、どんなもんかいの~と訝しく思ったことでもあった……。

 (メモ 総レビュー数:3536件、2019年度366作品目)

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