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GODZILLA 星を喰う者
2018年11月9日公開

GODZILLA 星を喰う者

902018年11月9日公開

くろふぉーど

2.0

ダメなゴジラ映画と言えば、これ

ゴジラの新作、「ゴジラvsコング」の皆さんのレビューを見ていると、過去の面白くなかったゴジラ映画の代表例としてこの映画の名前を出している方が多いことに気づきました。僕もずっと前に一度見ただけなのですが、確かに酷かった。本当に酷かった。あまりにもの酷さのため印象に残っている作品です。おしりでもかきながら見ていたのでしょうが、ついついおしりをかくことの方に集中力を奪われてしまうほどに引きつけられるものがない映画だったということを思い出しました。 さて、酷評が並ぶところに酷評を重ねても、たいがいのことは皆さんが言ってくれているので、僕は違った切り口から。「星を喰う者」というタイトルが、カッコ悪いのではないかという点について述べていくことにします。地味に、なかなかのダメタイトルだと思うのですが、いかがでしょうか。ためしに、ほかのシリーズものの映画のタイトルに、「星を喰う者」をつけてみます。「007 星を喰う者」「男はつらいよ 星を喰う者」「13日の金曜日 星を喰う者」「リング 星を喰う者」「ミッション・インポッシブル 星を喰う者」…どうでしょうか。自分でくっつけて作ったタイトルですが、これは、思いのほか全部面白そうです。つまり、「GODZILLA 星を喰う者」のタイトルがカッコ悪く感じてしまうのは、この映画の持つダメな印象が、そうさせてしまっているのですね。と、茶化してみました。この映画が好きな方には本当に申し訳ない。 僕の考える怪獣映画ファンの気質というのは、弱いスポーツチームを応援するファンの心理に似ています。以前、大型連敗中のヤクルトファンの女性が、テレビのインタビューで、「また負けました~。でも、また応援に来ます!」と明るく答えていました。この感覚。本当は勝ってほしいのだけれど、いかんせんチームが弱いから負けが込む。でも、どれだけ負けても、負け続けても応援し続ける。それだけチームが好きなのです。怪獣映画ファンだって、本当はおもしろい怪獣映画に出会いたい。でも、たいがいがおもしろくないのです。じゃあ、茶化してみよう。つっこみどころを探してみよう。そうやって、「ゴミのよう」とか「時間を返せ」とか罵倒されるような作品にでも、愛を注ぐのです。そして、それを楽しむのです。 にしても、この作品は…。ゴジラや他の有名怪獣のネームバリューを借りて、制作陣が、自分の作りたいSF映画にした印象です。また、それがつまらない。ハリウッド版の方が、よほどシリーズの色を汲んでくれています。でも、ゴジラってそんな側面もあるのも確かなのです。けっこう自由に作られてきた過去がありますので。この映画も、ゴジラ映画の持つ懐の深さで受け入れられてしまうのです。ゴジラ映画だから、OK。OKなのですが、ゴジラ映画だったからこそ、後世まで駄作として呼ばれ続けることになるのです。きっと、今後数十年も、「ダメなゴジラ映画と言えば…」と、思い出されてしまうことになります。それが、ゴジラの名を使って好きにやったことに対しての責任なんだと思います。とりとめのない文章になってきたので、このへんで。

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