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GODZILLA 星を喰う者 (2018)

監督
静野孔文
瀬下寛之
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  • みたログ 1,049

2.49 / 評価:900件

アニゴジは成功か?失敗か?

  • アロンダイト さん
  • 2018年11月9日 12時02分
  • 閲覧数 6279
  • 役立ち度 42
    • 総合評価
    • ★★★★★

間違いなく否定よりの賛否両論。これを怪獣バトルと呼べる戦いだったかも個人によるかと。

以下、本編の気になったポイント

☆ギドラ
黄金のマンダと言われても仕方がないギドラでしたが、私は結構気に入ってます。
高次元怪獣の名に恥じない強さでした。
高加速荷電粒子ビームを歪曲、非対称性透過シールドを無視した攻撃、なのにコチラは触れる事も出来ない。
久々にヤバいゴジラ怪獣でした。
例えるならウルトラマンXのラスボス・虚空怪獣グリーザの如く。
こちらの科学はおろか概念すら通用しない。
しかしそれすらも解析しようとするマーティン博士の科学考証は好きです。
アニゴジの良い点は科学考証を投げ出さない事だったように思えます。
それでもギドラにあの体が無いのは寂しい限りですが。

☆ハルオとメトフィエスによる精神世界の戦い
櫻井孝宏さんが好きな私ですが、やっぱり知的な台詞を語らせたら彼の右に出る声優さんは居ませんね(それは言い過ぎ)。
精神世界に突入した時、げんなりした人は多いでしょう。私もその1人です。
エヴァンゲリオンが誕生して以降、精神世界での葛藤や自問自答は好きになれませんでした。
ハルオ達に戦う武器は何もないのでひたすら傍観者。
なのでハルオとメトフィエスは、精神世界で戦うしかないと思ってましたが案の定。
私も本を通じて人類史や臨床心理学、思想・哲学が、好きなので全く退屈はしなかったのですが、苦痛な人は居るでしょう。
『人間とは何か?』をクソ真面目に語る作品を嫌いになれない性分の人には堪らないでしょう。ただ長すぎる。

☆モスラ
まぁ、出ないだろうと99%の人が思っていましたよね?シルエットと声を聞けただけ儲けもの。不満だったけどね!

☆ゴジラ・アース
日米作品で嫌いデザインのゴジラはエメリッヒ監督のイグアナだけ。
アースも3本指に入る位、好きですよ。
シン・ゴジラ同様にここまで圧倒的な強さで人類を蹂躙してくれただけで満足です。
瞳の色がコロコロ変わるのにグッと来る!
『怪獣黙示録』や『プロジェクトメカゴジラ』のような強さをもっと見たかった。

☆結末
これも受け入れがたい人の方が圧倒的じゃないでしょうか?もう完璧にバッドエンドですよ。脚本担当があの方なんで不思議じゃないてすが。ハルオの特攻も『何してるんだよ!バカヤロー!』と思いましたが、意外と否定出来ない自分。
地球で最後に挑む者とかなかなか熱いシチュエーション。それが負け戦なら尚更。
ハルオの行動はミアナ同様に私には理解が難しかったです。
でも納得は出来た。
語彙力が足らず申し訳ないです。
でもあの終わり方は好きです。

☆総評
私も年間100本近く映画を観る人間ですのでアニゴジを駄作とは言いません。
これより酷い映画なんて山ほどありますから。
同じゴジラ作品でさえ昭和は迷走していたり(ゴジラのシェーッ!とか会話をするとか見たくない)、VSやミレニアムシリーズでもゴジラそっちのけでつまらない恋愛ドラマをやっていたりしましたのでちゃんと最後までゴジラを中心に人間ドラマをしていたのは好感を持てました。
ただ同時にゴジラファンでもあるので
その観点から物申しますと『実に勿体ない』の一言。
材料は間違いなく素晴らしいです。
世界観もゴジラの高加速荷電粒子ビームや非対称性透過シールドと言った科学考証も楽しいです。
にも関わらず折角、アニメ媒体と云う自由な演出や表現が出来る中で
アニメならではの挑戦が全くされていない。

そして最大の問題点は、監督達と私達の温度差です。厳密に言うならば監督達の思い込みです。
監督達は、ゴジラ・アースが300mである事が、私達に伝わっていると本気で信じている。メカゴジラを都市タイプにした事を本気で革新的だと信じている。
監督達は、自分達はアニメでしか表現出来ない作品を生み出していると本気で信じている節があります。
ですがハッキリ言って失敗ですよ。
旧来のゴジラファンもゴジラを知らない新規ファンも全く引き込めていません。
特に(失礼ながら)静野監督が足を引っ張っているとしか思えません。
ゴジラを知らない故に部外者目線から新しいアイデアを提示したり、
ゴジラファンの瀬下監督や虚淵さんの暴走を止めたりする役割が出来ていなかったように思えます。本当に勿体ないです。
SSSS.GRIDMANを見習って下さい。

逆に全章通して素晴らしかった点は
XAIの主題歌。
『WHITE OUT』『THE SKY FALLS』『live and die』
いずれも美しく荘厳な楽曲でした。
最後に『live and die』が流れた時は、『終わっちゃったんだな・・・』と寂しさが。

また小説を、言語学を愛する身として登場人物の言葉の応酬が文学的で印象の薄いBGMより耳心地の良い。

シリーズ全体で観るとアニゴジが成功したとは思えません。
それでも素晴らしかった部分もありますし、
今後もゴジラシリーズの可能性を広げて行って欲しいです。

詳細評価

物語
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音楽

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