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アリー/ スター誕生 (2018)

A STAR IS BORN

監督
ブラッドリー・クーパー
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3.75 / 評価:4,661件

ラヴストーリーの完成形

  • eri***** さん
  • 2019年7月18日 21時03分
  • 閲覧数 471
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

何よりもまずレディ・ガガの歌唱表現の素晴らしさ。
特に中低音は彼女の声の最も魅力的な部分だと思うので、弾き語りの❬Always remenber us thisway~2人を忘れない❭が好きだが、とにかく曲がどれも良いので、終始気分が上がる。

ラストの追悼コンサートでは、はさみ込まれる回想シーンが、アリーとジャクソンの二度と戻らない日々を印象付ける。
定番の手法といえばそうだが、普通は曲のフルコーラスをバックに歌唱シーンと回想シーンを交互に映して終わるところだ。
その方が涙を誘うには効果的に違いない。
けれどもこの映画のラストでは、曲をあえてカットアウトしてまで、ジャクソンとアリーがピアノの前で二人きりで作曲していて感極まってしまったシーンに繋いでいる。
この少しざらついた映像に映るものが、その時のアリーの歌う理由の全て、そして生きる理由の全てであったと解る。

二人が共に相手の存在それだけで幸福を感じられた日々。
二人が二人でいるだけで、それ以上何も必要としなかった日々。
そんな二人の最高の時間は、しかしもう二度と戻ることはないのだ。
エンドロールが始まってすぐの❬Is that alright ?❭の「死にゆく時にあなたの顔が見たい」という歌詞は叶わない。

人は二度と会えない誰かや二度と見られない風景、その先やがて失われていく景色に、特別な何かを感じるように出来ている。
恋人との別れ際。親しい人との死別。今日という、二度と繰り返されない日の終わりの色彩。
それらの瞬間を視界に留めようと、人の脳は感情を総動員する。

そして人は、強く愛された記憶があれば、それだけで生きていける。
その愛が今失われていようと、愛することを忘れそうになっていようと変わらない。自分の命には価値があると、生まれてきた意味があったのだと思い出せるから。

誰かからそんな風に愛されることもだけれど、誰かにそんな愛の記憶を刻めることほど幸せなことはないと思う。
この映画はそんな、人生の価値や愛情の本質を再認識させてくれる、ラヴストーリーの一つの完成形として評価したい。

余談だけれど、マイクの違い。
これははたして意図的なのだろうか?
アリーが独りの時はゼンハイのワイヤレス。ジャクソンと居たときはシュアーの58を使っている。
テレビだから多チャンネルに有利なゼンハイ、とかじゃなく、最初のクラブでも追悼コンサートでもゼンハイだったし。有線は誰かと「繋がっている」ワイヤレスは「繋がっていない」もしくは「繋がっていないように見えて繋がっている」ことを表しているのではないか。

とにかく話は解りやすく、コンサートや家での「歌うべきシーン」でしか歌わないので、話している途中で突然歌い出すのが苦手なアンチミュージカルの人たちにも受け入れられるように思う。

詳細評価

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