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上映中

アリー/ スター誕生 (2018)

A STAR IS BORN

監督
ブラッドリー・クーパー
  • みたいムービー 1,085
  • みたログ 6,300

3.74 / 評価:5,295件

本領発揮+そして「純愛」

  • lma***** さん
  • 2020年2月11日 11時01分
  • 閲覧数 1226
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

「スター誕生」という映画自体は、三回目の焼き直しだったかと思う。
よって内容は前、前々回の旧作を観た者には予め解っている。

「コンプレックスを持つ女の子が 大スターに見いだされて(引っ張り出され)やがて自身も大スターに上り詰めるが 同時に二人がすれ違い始める…」
この内容+「レディー・ガガ」とくればもう!
「そりゃ(え~私はダメヨ)と言いながら歌い始めるのが ガガ様だ。観客はすげぇ!ってなるんでしょう」という予測はたった。
しかし 実際この映画を拝見するとただ「それだけ」というか「そこまで」では決して無かった。

稚拙な知識の私は、「有名になったガガ様が高飛車になって、自分を見出してくれた彼を見下し、逆に彼が劣等意識に苛まれ…」と これまた勝手に想像してしまったのだが、これも当然 結果は違った。
 ガガ様はどこまでもどこまでも 彼を愛し続ける。
見下すどころか、誰からも見向きもされなくなった彼を何とかして再起させたいと思い続ける。
誰が何と言おうと、同立場が変わろうと彼女は彼の才能を尊敬しているのだ。

一方の彼の方も 一度は劣等感が湧いたかもしれないが
勿論 最初から彼女とその才能を深く愛していたし
同時に、彼女は本当にどこまでも自分を 愛してくれてるんだと理解している。
(まぁそこが余計に男としてキツイ部分があったかもしれないが)

やがて、彼女が大きな賞を受賞する場面で、なんと酔った彼は大失態を起こす。
世論は一気に彼女を批判するモードに傾くが、それでも彼女は決してそれを彼のせいにはしない。責めない。言わない。
「あなたのせいで ここまでの努力が水の泡よっ」などと決して!
微塵も彼に言わないどころか思わないのだ。
それどころか、なおも、今度は自分が彼を再び表舞台に出すのだと奔走する。

結果的に最悪の言葉を行動を繰り返したマネージャーだが、理由はともかく
マネージャーも そして彼も思ったのだろう。

「自分(彼)がいる、ただそれだけで彼女は駄目になってしまう」

何より、誰より最初にガガ様の才能を見出し、大切に思っていたのは彼だ。
遠くに離れるだけでは 彼女は決して自分を諦めないのだと思った彼が究極の選択をしたのは、その才能をもつ彼女を丸ごと やはりただただ、愛していたから。
これが彼女(の才能)に良い事だと信じているからきっと ガレージの彼はあんなに穏やかなんだろう。
でも彼女はどうして彼が そういう行為を取ったのかが解らない。

小さな諍いはあったものの、二人は一貫して互いを思い遣っていた(のに)。

ずっと自分に自信が無かった主人公。
人々の賞賛をあびはじめると、周囲に言われるままに外見を着飾り派手なパフォーマンスを続けるようになっていた。
しかし
彼を失った後の追悼式では、彼女は洗練されたドレスとメイクで人々の前で歌い上げる。
この時には 彼女は彼の意図を 理解していたのでは無いだろうか。

ほおを流れる一筋の涙はきっと 彼女が、彼の想い(願い)に答えようとする決意。
彼を ある意味忘れ、彼に囚われないただ一人の

やがて顔を上げ 本編唯一のカメラ目線。
スター誕生の瞬間である。

+++++
この追悼の歌の場面で 差し込まれる一瞬の映像で、私の涙腺は崩れ落ちた。
彼女はずっと それでもずっと歌いながら彼への愛を抱き続けていくだろう。

もしも ネイティブの様に英語の歌詞が概念としてするすると入ってくる能力があれば 流れる歌全ての歌詞がもっと心に染みていくのだろう。
歌自体が 映画の伏線を回収していくような そんな映画だった。

詳細評価

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