大地の恵、海の恵、空の恵、出会いの恵
- ねじまき鳥 さん
- 2019年1月31日 23時53分
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- 役立ち度 3
- 総合評価
一作目のパンは、あの大泉洋が!?と思うほど言葉数が少なく雰囲気推しで。
二作目のワインはファンタジー方向に舵を切りすぎてややわけわからず。
まだまだ続いた三作目は、そこからするときちんとストーリー性を持ちつつ北海道ならではの景色と生活を推した、無難な作りになっていました。
決してつまらなくはないです。微笑ましいし、ほっこりする。
でも、取り立てて盛り上がるわけでもなく。
気になる奥さんの謎はほったらかしで、お話だけ盛り上げようと、突然本人の葛藤が出てきたところが違和感でした。
せっかく、一番肩の力が抜けて、妙にキャラを作らずとも自然体な大泉洋が見れて、良い雰囲気なのに。
それぞれの思いを抱えながら、大地の恵、海の恵を得ながら生活する人々。
北海道のどこかにある緑と、空と、海と、雪と、自然に恵まれた町。
食材でも人でも、生きとし生けるもの、その命果てても、その存在のありがたさに感謝しながら、生きていくこと。
そんな恵みの繋がりが、少しの照れ臭さを伴いながら、ほっこりと描かれています。
感動的に良いってほどじゃあなかったけど、三作目にしてようやく雰囲気だけじゃなく、北海道の大地に根ざした作品になったなぁと思いました。
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