2018年10月20日公開

世界で一番ゴッホを描いた男

中国梵高/CHINA'S VAN GOGHS

842018年10月20日公開
世界で一番ゴッホを描いた男
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

中国の湖南省出身のチャオ・シャオヨンさんは、1996年、大芬(ダーフェン)に出稼ぎにやって来る。そこではゴッホなど有名画家の複製画を作ることが産業として成り立っていた。彼は、初めてゴッホの絵画と出会い、独学で油絵の描き方を勉強して、およそ20年にわたって狭い工房でゴッホの複製画を描き続けてきたが、本物を目にしたことは一度もなかった。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(15件)

切ない25.0%泣ける15.6%知的12.5%かっこいい9.4%勇敢9.4%

  • Karuna

    5.0

    ダーフェンのひたむきな姿にただただ感動

    先日のゴッホ展に続きイスラエルからの印象派展ですっかりゴッホ、印象派に魅入られ本作も観ました。 複製画師について考える機会は今までなかったですが、奥深い世界にすっかりはまりました。 貧さゆえに中学すら出れず実質小卒ながらも元来の絵の才能を活かし、心酔する画家、ゴッホの作品をひたすら模写する彼。 そのあまりのピュアな姿に涙が出ました。 私も含むサラリーマンっていかに大したことがないかを痛感しもした。 一番尊敬するのって芸術家なんですが、一度も本物を見たことがなく、一心不乱にアトリエで描き続ける彼らとお金を少し出せば美術展を見に行ける日本の中流階級。我々はどれだけ純粋な気持ちで絵画に対峙しているんだろうか。 たった一回の原画を見る為のオランダへの旅で絵画に対する価値観が翻され、自身の作品を描く決意をするダーフェン。 彼はこれからどんな作品を生み出してくれるんだろうか。 彼の仲間の名言と、最後ダーフェンの職人と芸術家は違うのかという問いかけが刺さった。 『魂は人を動かし続けるが、物質は人の欲望を一瞬満たすだけ あんたが絵を描き続けるのも 魂に突き動かされてのことだ』

  • ソロビッチ

    5.0

    タバコやめてくれ。90点

    「 学校へは行ってるけど先生も方言で 話すから理解不能。国語以外の授業は聞き流すしかない。大学に進学も無理かも。あんな学校に通うより専門学校で技術や英語を身に付けたい。今の高校では時間をやりすごしてるだけ 」 「 父さんは学校すら通えなかったんだぞ。しっかり見て自分で考えるんだ」 「 言葉がわからないのよぼんやり見てろと?先生に質問されても何を聞かれたかがわからない」 「 魂は人を動かし続けるが物質は人の欲望を一時満たすだけ。あんたが長年絵を描き続けてるのも魂に突き動かされてのことだ。物質ゆえじゃない 」 「 画家絵描き職人どれも単なる呼び方だ。重要じゃない。重要なのは自身の認識だ 」 「 一体自分は芸術家と言えるのか。鑑賞に堪える作品があるのか 」 「大切なのは自分の想い。心の内をいかに表現して人々に伝えるかだ 」 素晴らしかった。貧しく学もない粗野な中国人がゴッホを描き金を稼ぎ傷つき芸術を想う。 つまり人の心は平等だと表現し続けている。 本当に素晴らしい作品だった。短いし。 タバコ吸い過ぎなのは環境が悪く仕方ないのかもしれないがやめて欲しい。ホテルの部屋のゴミ箱に嘔吐するのもやめてくれ。 一番気になるのが制作の顔が見れないこと。ドキュメンタリーは撮影者も主役だろ。そもそも取材の発意と対象者とのやり取りも作品の一部なのに全く出てこず、中国政府的作為も疑われる。 ラブシーンはありません。ゴッホの行った売春宿も行けば良かったのに 90点

  • mam********

    3.0

    演出過多だが示唆に富む

    中々、示唆に富むドキュメンタリーだった。 20数年、真作を生で鑑賞したことが無いまま、ゴッホの模造品を描き続けて生計を立ててきた中国の男。彼なりのプライドと自信を持っていたが、初めて行った取引先のオランダで、自分の描いたものが画廊ではなく土産物屋で無造作に並べられているのを見てしまい、自分は「芸術家」ではなく「職工」扱いだったという現実を突きつけられて、酒におぼれ…。 ほとんどすべての芸術は何かの模倣から始まる。だから「偽造」は罪だが、「模倣」はそうではない。ただ、この男が行っているのは、「偽造」でも「模倣」でもない「模造」。では、「模造」とはアート活動か単なる作業か。この疑問は男の自分の人間としての存在意義そのものへの問いかけとなっていく。 ゴッホ自身が生前、まったく売れず困窮していたことを考えれば、今、美術館で何重もの扉に厳重に守られている真作が、中国の地方の町で、多くの人間たちの生活を支えているというのは、皮肉と言えば皮肉。しかし、それが、時空間を飛び越える芸術というものの得体の知れないパワーなのかもしれない。 ドキュメンタリー映画としては、多少、演出過多のように思った。彼はわかりやすく苦悩し、わかりやすい結論に至る。戸籍のことなど社会問題も少し採り上げているが、一方で渡欧のためのビザ取得が容易だったりと、全体としては綺麗ごとに収まっている。そこに、中国の言論・表現統制への気配りを感じた、と言えば穿ち過ぎだろうか。 もちろん最後の彼の決意は麗しい。 ただ、彼はあるレベル以上のアーティストにはなれないだろう。 生活よりアート。家族より本能。その選択をためらわずに完遂できるのは、人類全体のうちのほんの一握りの天才か異常者しかいない。もし、両立させたとしたら、それは、知らず知らずのうちにでも何かを諦めたか、失ったからだと思うし、少なくとも映画を観る限りでは、彼はそういうタイプではなく、手先の器用なごく普通の家庭人だったからだ。

  • 柚子

    4.0

    職人から、画家へ

    貧しく小学生しか出ていない、中国人のシャオヨンさん… ゴッホの複製画をたくさん描いて、オランダの土産物店で、売られる いつか本物のゴッホの絵を見たいという夢が実現するも、そこに見た現実に絶望するが、それを糧とし、自分のやるべきことを見つけて行く 中国の裏側というより、これが中国の現実、実情だろう 偽物大国の頂点を極めるのも、頷ける 服やバックなどのブランド偽物は、厳しく罰せられるが、絵画の基準は、まだないのか あくまでも、土産物店で売る物だから、論外ということだろうか 自分で見て、考えて、決めるという、人間としての最低ラインに立てたシャオヨンさんの未来を応援したい

  • tcp********

    4.0

    実際のダーフェンの街は

    ダーフェンの絵画村に行ってから、この映画を観た。知らずに観るのとは違うだろう。ダーフェンは中国広東省・深圳市の一画の地域を指す。地下鉄で中心部から20分ほど。駅前にはスタバやウォールマートもある、深圳では一般的な住宅地だ。 駅から歩くこと10分、絵画村の場所はすぐわかる。画廊というよりは、絵を売る工場に近い。各店の規模は小さいが、模写絵画を大量に生産、販売している。オリジナルもあるが少ない。面白いのは、模写絵画のジャンルはかなり限られていて、中でもゴッホの作品は人気が高い。お国柄か、裸体画は全くない。時には毛沢東や共産党幹部の肖像画も売られているのはご愛敬。 彼らは芸術家ではない。仕事として模写した絵を販売しているのだ。だから分業で描くこともできる。果たして芸術家になりたいのか。芸術家としてオリジナルの絵画を残して、認められたい気持ちも理解できる。しかし、それで生活できるのかと言えば、答えは「否」だ。 自分が手にした金額の8倍で売られているというのも、何だか考えさせられる。ダーフェンの中心部には美術館もあり、画家(芸術家)を養成したいのだろうという雰囲気はあった。ダーフェンが発展し、著名な芸術家が輩出される、パリで言うモンマルトルのような街になれるかどうかは、誰にも分からない。 彼らは決して貧しさゆえに模写しているのではない、ただ生活するために描いているのだとだけは言える。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
世界で一番ゴッホを描いた男

原題
中国梵高/CHINA'S VAN GOGHS

上映時間

製作国
中国/オランダ

製作年度

公開日