2018年10月20日公開

世界で一番ゴッホを描いた男

中国梵高/CHINA'S VAN GOGHS

842018年10月20日公開
世界で一番ゴッホを描いた男
4.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(15件)


  • Karuna

    5.0

    ダーフェンのひたむきな姿にただただ感動

    先日のゴッホ展に続きイスラエルからの印象派展ですっかりゴッホ、印象派に魅入られ本作も観ました。 複製画師について考える機会は今までなかったですが、奥深い世界にすっかりはまりました。 貧さゆえに中学すら出れず実質小卒ながらも元来の絵の才能を活かし、心酔する画家、ゴッホの作品をひたすら模写する彼。 そのあまりのピュアな姿に涙が出ました。 私も含むサラリーマンっていかに大したことがないかを痛感しもした。 一番尊敬するのって芸術家なんですが、一度も本物を見たことがなく、一心不乱にアトリエで描き続ける彼らとお金を少し出せば美術展を見に行ける日本の中流階級。我々はどれだけ純粋な気持ちで絵画に対峙しているんだろうか。 たった一回の原画を見る為のオランダへの旅で絵画に対する価値観が翻され、自身の作品を描く決意をするダーフェン。 彼はこれからどんな作品を生み出してくれるんだろうか。 彼の仲間の名言と、最後ダーフェンの職人と芸術家は違うのかという問いかけが刺さった。 『魂は人を動かし続けるが、物質は人の欲望を一瞬満たすだけ あんたが絵を描き続けるのも 魂に突き動かされてのことだ』

  • ソロビッチ

    5.0

    タバコやめてくれ。90点

    「 学校へは行ってるけど先生も方言で 話すから理解不能。国語以外の授業は聞き流すしかない。大学に進学も無理かも。あんな学校に通うより専門学校で技術や英語を身に付けたい。今の高校では時間をやりすごしてるだけ 」 「 父さんは学校すら通えなかったんだぞ。しっかり見て自分で考えるんだ」 「 言葉がわからないのよぼんやり見てろと?先生に質問されても何を聞かれたかがわからない」 「 魂は人を動かし続けるが物質は人の欲望を一時満たすだけ。あんたが長年絵を描き続けてるのも魂に突き動かされてのことだ。物質ゆえじゃない 」 「 画家絵描き職人どれも単なる呼び方だ。重要じゃない。重要なのは自身の認識だ 」 「 一体自分は芸術家と言えるのか。鑑賞に堪える作品があるのか 」 「大切なのは自分の想い。心の内をいかに表現して人々に伝えるかだ 」 素晴らしかった。貧しく学もない粗野な中国人がゴッホを描き金を稼ぎ傷つき芸術を想う。 つまり人の心は平等だと表現し続けている。 本当に素晴らしい作品だった。短いし。 タバコ吸い過ぎなのは環境が悪く仕方ないのかもしれないがやめて欲しい。ホテルの部屋のゴミ箱に嘔吐するのもやめてくれ。 一番気になるのが制作の顔が見れないこと。ドキュメンタリーは撮影者も主役だろ。そもそも取材の発意と対象者とのやり取りも作品の一部なのに全く出てこず、中国政府的作為も疑われる。 ラブシーンはありません。ゴッホの行った売春宿も行けば良かったのに 90点

  • mam********

    3.0

    演出過多だが示唆に富む

    中々、示唆に富むドキュメンタリーだった。 20数年、真作を生で鑑賞したことが無いまま、ゴッホの模造品を描き続けて生計を立ててきた中国の男。彼なりのプライドと自信を持っていたが、初めて行った取引先のオランダで、自分の描いたものが画廊ではなく土産物屋で無造作に並べられているのを見てしまい、自分は「芸術家」ではなく「職工」扱いだったという現実を突きつけられて、酒におぼれ…。 ほとんどすべての芸術は何かの模倣から始まる。だから「偽造」は罪だが、「模倣」はそうではない。ただ、この男が行っているのは、「偽造」でも「模倣」でもない「模造」。では、「模造」とはアート活動か単なる作業か。この疑問は男の自分の人間としての存在意義そのものへの問いかけとなっていく。 ゴッホ自身が生前、まったく売れず困窮していたことを考えれば、今、美術館で何重もの扉に厳重に守られている真作が、中国の地方の町で、多くの人間たちの生活を支えているというのは、皮肉と言えば皮肉。しかし、それが、時空間を飛び越える芸術というものの得体の知れないパワーなのかもしれない。 ドキュメンタリー映画としては、多少、演出過多のように思った。彼はわかりやすく苦悩し、わかりやすい結論に至る。戸籍のことなど社会問題も少し採り上げているが、一方で渡欧のためのビザ取得が容易だったりと、全体としては綺麗ごとに収まっている。そこに、中国の言論・表現統制への気配りを感じた、と言えば穿ち過ぎだろうか。 もちろん最後の彼の決意は麗しい。 ただ、彼はあるレベル以上のアーティストにはなれないだろう。 生活よりアート。家族より本能。その選択をためらわずに完遂できるのは、人類全体のうちのほんの一握りの天才か異常者しかいない。もし、両立させたとしたら、それは、知らず知らずのうちにでも何かを諦めたか、失ったからだと思うし、少なくとも映画を観る限りでは、彼はそういうタイプではなく、手先の器用なごく普通の家庭人だったからだ。

  • 柚子

    4.0

    職人から、画家へ

    貧しく小学生しか出ていない、中国人のシャオヨンさん… ゴッホの複製画をたくさん描いて、オランダの土産物店で、売られる いつか本物のゴッホの絵を見たいという夢が実現するも、そこに見た現実に絶望するが、それを糧とし、自分のやるべきことを見つけて行く 中国の裏側というより、これが中国の現実、実情だろう 偽物大国の頂点を極めるのも、頷ける 服やバックなどのブランド偽物は、厳しく罰せられるが、絵画の基準は、まだないのか あくまでも、土産物店で売る物だから、論外ということだろうか 自分で見て、考えて、決めるという、人間としての最低ラインに立てたシャオヨンさんの未来を応援したい

  • tcp********

    4.0

    実際のダーフェンの街は

    ダーフェンの絵画村に行ってから、この映画を観た。知らずに観るのとは違うだろう。ダーフェンは中国広東省・深圳市の一画の地域を指す。地下鉄で中心部から20分ほど。駅前にはスタバやウォールマートもある、深圳では一般的な住宅地だ。 駅から歩くこと10分、絵画村の場所はすぐわかる。画廊というよりは、絵を売る工場に近い。各店の規模は小さいが、模写絵画を大量に生産、販売している。オリジナルもあるが少ない。面白いのは、模写絵画のジャンルはかなり限られていて、中でもゴッホの作品は人気が高い。お国柄か、裸体画は全くない。時には毛沢東や共産党幹部の肖像画も売られているのはご愛敬。 彼らは芸術家ではない。仕事として模写した絵を販売しているのだ。だから分業で描くこともできる。果たして芸術家になりたいのか。芸術家としてオリジナルの絵画を残して、認められたい気持ちも理解できる。しかし、それで生活できるのかと言えば、答えは「否」だ。 自分が手にした金額の8倍で売られているというのも、何だか考えさせられる。ダーフェンの中心部には美術館もあり、画家(芸術家)を養成したいのだろうという雰囲気はあった。ダーフェンが発展し、著名な芸術家が輩出される、パリで言うモンマルトルのような街になれるかどうかは、誰にも分からない。 彼らは決して貧しさゆえに模写しているのではない、ただ生活するために描いているのだとだけは言える。

  • mai********

    4.0

    職人も芸術家

    長年描き続けてきた偽物の絵。 たとえそれが本物ではなかったとしても 生きていくために 食べていくために 描き続けてきた。 そして、それで生きてこれた。食べてこれた。 それはそれなりのレベルにあったという事。 本場で本物を見、自分の絵を見たことで芽生える気持ち。 『俺は一体、何者なのか?』 偽絵描きなのか? 芸術家なのか? 絵を描き続けて生きてきたのだから それが今認められなくても『自分の作品』を生み出してみたいと思うのは 当然の帰結なんだろう。 彼が踏み出した一歩はいばらの道。 それでも彼はゴッホの歩いた道を周回遅れで歩き出した。 どこまでたどり着けるのかわからなくても その道を歩くことにこそ意味がある、そう信じて… なるほどと思いました。 ポストカードに書かれていたりする有名な絵画には 彼のような画工が要りこともあるんだなと。 それがどれだけ安く使われているのか?という部分においては 今の世の経済の不合理に思いを馳せることになりますし 彼が自分の作品を残すべく歩き出したことには 彼もまた絵を描くという事においては芸術家の端くれだったのだと思い至ることができます。 いろんな面でいろんなことを考えさせる良いドキュメント作品だったなと思います。

  • min********

    5.0

    ネタバレ複製画から、様々な事実を知る

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • きらら

    1.0

    BSドキュメンタリー番組で前に観ました

    BSで以前観ました。 しかも二回も。 だって再放映何回もするからね。 それをわざわざ映画館で上映する意味がさっぱりわからないですねぇ!! こういう日陰の人なんて世界中にたくさんいると言うのに。 内容としては良いと思います、世界にはこういう人もいるんだよ的な内容としてならね。 けど、そんな人は世界中、この日本にだって色々な業界に存在しているわけですよ。 それをわざわざこのドキュメンタリー番組に白羽の矢を立てて上映する意味が分からないです。 この映画と言えないただのドキュメンタリー番組を観た人たちに、いちいち大げさに受け止めるのをやめてほしいですね。 世界中にもっと目を向けましょうよ。 持ち上げコメントしてるあなた方は中華なら単なるロビー活動してるだけだし、日本人なら単に御花畑過ぎなだけってことです、視野の狭い井の中の蛙宜しく頭悪過ぎなの露呈してる。 頼むから踊らされないようにしましょうよ、だってここは日本なんですから。 もう一度言うけど配給会社のやってることが本当に意味不です。 なので星一つずつにしておきますね。 この国は中韓に乗っ取られすぎでうんざりです。 アホかっていう感じです。 こういう勘違いな人に目を向けるならコーヒーやカカオのために奴隷にされる子供達のドキュメンタリー番組や、学がないながらも必死に地球温暖化防止の為木を植えようと訴え活動し続けるアフリカだったかどこだったか忘れたけどの男性のドキュメンタリー番組、あるいはオーストラリアだったかドイツだったか?が難民受け入れに対してどれだけの厳しい審査をしているかというドキュメンタリー番組を放映してもらった方がまだいいですよ。 金目で欲望丸出しの俗人の話よりもずっと得る物があるんでね。 星1個もつけなくていいくらいのもんです、だってこれは映画じゃないので。

  • じゃむとまるこ

    3.0

    スケールが小さいのか大きいのか?

    1989年香港の画商が20人の画工を連れて移り住んだ中国南部の村、今ではそこは油画村と言われている。 画工の数1万人、世界の複製画の約6割を生産しているらしい。 そういう村があること自体、さすが人口約14億の中国、なんでもあるんだな~と驚きますが、この村でのでの制作風景もまた、その膨大な数とは裏腹な家族総出の家内労働、小さな部屋で寝る間も惜しんで毎日毎日飽きることなく、寝るのも食べるのも同じ部屋というマクロとミクロの差が今の日本とは全く違うが、これが発展途上国のエネルギーなんだろう、かつて日本にもこういう家内工業があったことを思い出す。 ゴッホを観たこともない、でも20年間複製画を描き続け今では月600~700枚を描く親方になり今までに描いた数10万点という驚きの数。 働いて働いて働いた、毎日ゴッホを見つめてきた、一度でいいから本物のゴッホを観たい、アムステルダムへ行って本物を、という夢をかなえた映画ですが。 アムステルダムの画商から大量の受注、ずっと画廊で売られていると思っていた、でも土産物屋で、しかも元値の10倍の値段で・・・ちょっとは打ちひしがれますが、まあそうでしょう、本人以外のものが観たらそうなんじゃあない?とは思います。 画廊で売られていたらヤバイ、贋作じゃあないですか? 本物のゴッホを観て、今まで思ったことのない発見もする。 自分たちは職人か芸術家か?などと議論したり・・・・これがフライヤーに載っているのですが、大いに映画をミスリード。 芸術家であるわけないじゃあないですか! 彼らは生涯複製画を描き続けるし、もちろん芸術家などとは縁はないのですが、でも、自分の絵を描き始めるんです、そこがポイント。 芸術家って何?芸術って何? そんなこと考えなくても、絵が好きで、自分の絵を描ければそれでいいじゃあない?と思います。 この映画が公開された理由は何? ゴッホだからでしょうか。

  • mcp********

    5.0

    ネタバレ「飯の種」から「尊崇の対象」に

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • jaz********

    4.0

    83点:ゴッホが人生を変える

     ゴッホの複製画を10万点描いた男。その男の目の光に惹かれた。  食べるために複製を作り続けていたのだから、芸術家というよりは職人のはずなのだが。  複製を描き続けても、真の作者を尊敬するかしないかで大きく違ってくると思う。  本作の主人公はゴッホを心から尊敬していた。あの目の光はそこからくるのだと思う。尊敬しながら描いているのだから、いつか本物を見たいと思うのは当然である。そして、本物を見た時、自分もいつか描きたいものを描こうと思うのも当然であろう。ゴッホ自身がそうだったのだから。  ゴッホの絵は、それに触れた多くの人の人生を変えたことだろう。この男もその一人だが、これからの人生はこれまでと全く違うものになるだろう。多分、今までよりずっと幸福になる。

  • kaz********

    5.0

    ドキュメンタリー映画とは信じられない

    このカメラアングルの中でこのセリフが来るのは、計算されて、ここで喋って下さいとQをもらっていないと無理だろうと邪推もするが、 いやいやしかし、 そんなQ待ちスタートでこんなにも自然な演技とセリフが言える役者たちならば、油絵村を改めて、映画村としてもよいのではないかとさえ思う。 それくらいに、ドキュメンタリー映画を超えている。 ドキュメンタリーとも思えず、しかし劇映画にしては演技があまりにもリアル過ぎる。 美しく、哀しく、滑稽で、芸術的でもある人間ドラマを映し出した傑作作品だ。

  • nao********

    5.0

    自己発見の旅

    貧困故に小学校しか卒業できなかった男が、必死になって生きてきた。ゴッホの複製画作製作業を生活の糧にしてきた男が、自分の成果がアムステルダムでどの様に評価されているのかを知って愕然とする。しかし、ゴッホの原画を目の当たりにして、その素晴らしさに覚醒し改めて自分自身の生き方を考え始める。そして、人生の方向性を見いだし進み始める。ドキュメンタリーだからこそ得られる感動。素晴らしい作品でした。

  • 武部健一

    5.0

    3回泣きました。

    是非!ご覧下さい。拝

  • ver********

    5.0

    ネタバレドキュメンタリーの力に圧倒された。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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