ここから本文です

ローマンという名の男 -信念の行方- (2017)

ROMAN J. ISRAEL, ESQ.

監督
ダン・ギルロイ
  • みたいムービー 18
  • みたログ 211

3.51 / 評価:149件

ヒットは狙わない良作

  • kok******** さん
  • 2020年7月2日 10時31分
  • 閲覧数 242
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

第90回アカデミー賞でデンゼル・ワシントンが主演男優賞にノミネートされたサスペンスドラマ。日本公開は未定…っていうかこれはヒットしないでしょ…。

リアルタイムでアカデミー特集観てたけど、同じ年に「スリー・ビルボード」や「シェイプ・オブ・ウォーター」他、かなりすごい作品がノミネートされてたので
「あ、今回D・ワシントンは無いな…」と誰もが思ってたはず。アカデミー賞特集のときもご本人が既に「ないない、俺今回ないから」っていう顔してたのも覚えてる。
18キロも増量して役作りしたというのもまた売りだったんだけどそういうのもちょっと飽き飽きというかw

なにはともあれ、デンゼルさまの演技はやっぱいいですね。
しかし、今回はあの、私が生理的に苦手だったコリン・ファレルがすごくかっこよかった、そこが一番の驚きw
っていうかぜんっぜん老けないねこの人、なんでだ???むしろヒットマンズ・レクイエム(2008年)より若々しい?
おじさんになってから魅力が増す顔なんだろうか。

さて、この作品は実話ベースで作られたらしいけど、やっぱ地味、ちょー地味です。
感情の揺れ動きとか、演技でなんとかなってるけど脚本的にはどうなんだろうこれ…主人公ローマンの挫折感もいまいち伝わってこなかったし、
ジョージが初心を取り戻すとこも唐突すぎる気がした。ものすごくリアルを追求した演技ということかもしれない。

個人的には人権派弁護士にはあまり良い印象がない。本当に加害者の権利のため、冤罪から人々を救う為に活動している人もいるが、
「国家権力に立ち向かう自分」という自己顕示欲・名誉欲みたいなものが透けている人が多くいるから。

これはあくまでも加害者の権利を守るための手段じゃなきゃいけないのに、まさに目的になってしまってるパターンが多い。
その場合、弁護士にとって加害者というのは自分の欲を満たす道具でしかない。

ローマンがそういう男だとは思わないが、彼の信念が揺らぐ過程の描写が、いまいち自分の心を打たなかった。
有能な弁護士というふれこみも、彼の出過ぎた発言がネックになって、どうもその有能さが伝わってこない。
記憶力がいい頑固親父、それだけなんだなあ…。時にそれが可愛くいじらしく見えなくもないんだが…。
ただ、全体を通して、誰よりも人間らしい人間だということは伝わった。

自暴自棄になり懸賞金目当てに匿名で犯人えを警察に売る、という弁護士にあるまじき行為。
その後の後悔と、自分の信念を曲げたことにいつまでも疑念を抱き続ける様子は、地味ながらさすがのデンゼル様の名演技だったと思う。
そしてコリン・ファレル、彼も本当に良い表情で、難しい役をこなしていた。

ローマンがとる最後の行動。
常人では思いつかないようなものなんだけど、自分を裁き自分を赦すということ、ものすごく重く胸に受け止めました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ