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スマホを落としただけなのに (2018)

監督
中田秀夫
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3.16 / 評価:3,051件

ハンサムで爽やか過ぎた成田陵

  • yab***** さん
  • 2019年5月2日 18時36分
  • 閲覧数 2442
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 この作品における恐怖とは、スマホを落としたことではない。ましてやスマホの個人情報を盗まれたことでもない。他人になりすました人間が、他人のすべてを完全に乗っ取ってしまったことだ。原作を読んだ時も感じたことだが。
 しかし、原作もそうだが、そのなりすましの領域がスマホに留まらなかったのはいかがなものか?とひっかかる部分があった。なりすましの領域を拡げたことで、スマホ自体がもたらす恐怖がぼやけてしまったのではないかと思えたのだ。

 その原作がもたらしたハンディキャップに、『リング』の中田秀夫監督は、売れっ子俳優を駆使して、必死に埋め合わせしようとしていた。
 「スマホって俺たちの分身だよね」と言う田中圭は問題外だが、北川景子は原作のイメージにも合っていて一応及第。ところが、若い刑事役があのアイドル系千葉雄大で、現実感や緊迫感が一気に萎む。
 女たらしの商社マン役の要潤はちょっとなあと思いつつ、人事部の冴えないサラリーマン役のバカリズムはわりとはまり役だったので、まあ及第。
 実は僕が一番期待していたのは、影の主役の成田陵だったのだ。『ニワトリ★スター』の快演が脳裏に焼き付いていたので、やってくれると信じていた。

 結果から言うと、この変質者を演じるには、成田陵はハンサムで爽やか過ぎた。切れ味鋭い演技は披露してくれたのだが、鋭すぎた感じがした。中田英雄流ホラーには十分呼応してはいたのだが。
 彼がハンディキャップを軽く超越してくれると期待してただけに残念でならない。中田監督の力で、スマホそのものがもたらす正統派のホラー話に変えてしまうのもありではなかったのかと、最後まで悔やまれた。 

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物語
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