漸く主役に躍り出たジョンソン元大統領
- yab***** さん
- 2019年6月6日 21時06分
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特殊なそっくりさんメイクが売りの作品が増えた。ゲーリー・オールドマンのウイストン・チャーチル首相。クリスチャン・ベールのディック・チェイニー元アメリカ副大統領、そしてウディ・ハレルソンのジョンソン元アメリカ大統領。特殊メイクは確かに売りになる。しかし、次から次へとなるといささか食傷気味になる。
しかし、本作の斬新な切り口は買える。なぜならケネディ暗殺映画で、ジョンソンがクローズアップされた映画はいまだかってなかったから。脳に銃弾を受けたケネディと悲しみに暮れたジャクリーヌ夫人しか目に入らなかった。かろうじて16年公開の『ジャッキー』という作品で、ケネディの遺体を乗せた飛行機の中での宣誓シーンがわりと前面に出たくらい。ディック・チェイニーの『バイス』で描かれていたように、所詮副大統領は大統領が死んだときくらいしか表舞台には出てこれないということを物語っているのかもしれない。
『ジャッキー』と比較すると、ジャクリーヌ夫人の存在感はほとんど皆無に近く、逆にロバート・ケネディの発言のシーンはむしろ本作の方が多かったような気がする。
それにしても、ジョンソンも危なかったんだねえ。間一髪流れ弾の被弾を逃れたんだねえ。いままでそれすらも知らなかったということに愕然。
今回僕の中でジョンソンのイメージが変わったのは、ケネディいの遺志を継いで黒人の公民権へ尽力したこと。いままではベトナム戦争真っただ中の時の大統領というイメージが強かっただけに、そこは収穫だった。
ジョンソンの夫人役にジェニファー・ジェイソン・リーが起用されたことは、さらに収穫だった。
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