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七つの会議 (2018)

監督
福澤克雄
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4.00 / 評価:4,756件

トカゲの尻尾が躍動

  • yab***** さん
  • 2019年10月17日 19時46分
  • 閲覧数 1028
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

幹部や上司の不正を暴くことは、何も正義感を振りかざさなくてもできる環境になってきた。内部告発という手法が簡素化され、人事110番といった社内のネットで、パワハラ、セクハラ、不正を投書できる仕組みが、大企業で確立しつつある。昨今では、外部から来た物言う取締役の発言も侮れなくなってきた。
ところが、社長がワンマンで、すべてその人に権力が集中すると、その牽制が効かなくなるケースも出てくる。
その事勿れ主義、隠蔽体質を、池井戸潤は、いつでもつきたいんだろうな。何かしらの理由をつけてトカゲの尻尾切りはできるけれど、社長ら幹部の責任を問うことが一番難しい。なせなら彼らは保身でえらくなってきたから。「自分は悪くない」を貫くから。権力をいったん握った人間を引きずり下ろすのはとても難しい。トカゲの尻尾切りのなんと簡単なことか。

トカゲの尻尾役の野村萬斎が秀逸。池井戸カルチャーにはうってつけ。彼の存在感が、同じリコール隠しを題材とした『空飛ぶタイヤ』を軽く超える。サラリーマンの運不運、悲喜こもごもが、彼の独特の狂言回しで、軽妙な猿芝居になっていく。香川照之、片岡愛之助の歌舞伎回しと相まって、人間活劇が展開していく。
トカゲの尻尾切りが現実だと達観しないで、トカゲの尻尾たちによる、将軍の首取り合戦を堪能するのもたまにはいいかもしれない。爽快感が身体中を突き抜ける。

余談かもしれないが、主人公のトカゲの尻尾課長の妻の次のひとことで、ちょっぴり安堵した。
「本当あなたって不器用なんだから。サラリーマンって難しいね」

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