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七つの会議 (2018)

監督
福澤克雄
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3.99 / 評価:4975件

日本人のDNAには忠義が刻み込まれている

  • fg9***** さん
  • 2019年12月25日 10時19分
  • 閲覧数 962
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

…あらすじは、横着をして、解説の次のとおりだけでイイだろう。
 『都内の中堅メーカー、東京建電の営業一課で係長を務めている八角民夫(野村萬斎)。
 最低限のノルマしかこなさず、会議も出席するだけという姿勢をトップセールスマンの課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)から責められるが、意に介することなく気ままに過ごしていた。
 営業部長・北川誠(香川照之)による厳格な結果主義のもとで部員たちが疲弊する中、突如として八角がパワハラで坂戸を訴え、彼に異動処分が下される。
 そして常に2番手だった原島万二(及川光博)が新課長に着任する。』
 冒頭から、営業部長の北川のパワハラ大炸裂がオットロしくて、グイグイと引き込まれていく。
 この人を人とも思わない過酷な成果主義から、この会社がブラック企業だと分かる寸法だ。
 そんな身の毛もよだつ営業報告会議の真っ最中だというのに、八角は何食わぬ顔をして居眠りをこいているのだった。
 果たして、この人って、何者なの?
 同じ疑問を抱いたものか、新課長の原島と経理の女性社員がコンビを組んで八角の謎の動向を探るうちに、会社の機密事項の核心に迫ってしまうのだった。
 この及川光博と朝倉あきのコンビは、野村萬斎と香川照之の濃ゆ~い演技で重苦しくなるところを、コメディータッチで軽快に演じるので、イイ息抜きになっていたっけな。
 で、濃ゆい演技の野村萬斎と香川照之の丁々発止たる演技が繰り広げられ、2人の過去の確執から現在に至るまでの経緯が明かされていき、池井戸潤お得意のお仕事仕置き人の結末に至るのだった。
 専務?の鹿賀丈史の悪どさはバレバレで、社長の橋爪功の日和見主義も想像はついたが、人格者然とした御前様(北大路欣也)までが御身大切を押し通そうとするので、八角でなくとも狼狽えるところだった。
 八角の言葉には唸らされる。
 日本人のDNAには「忠義」という侍魂が刻み込まれていると言うのだ。
 昔で言うところの「藩」あってこそ武士たり得るのであって、その中で忠誠を誓いながら、獅子奮迅の働きを示すことにより、初めて武士として生きながらえることが出来るのだ。
 そこから逸脱したのならば、素浪人となって傘張り浪人に成り下がるしかないのだった。
 その「藩」の為すことの善悪などは二の次で、「藩」のために身命を賭すことが侍の生き様なのだった。
 現在の日本の会社も同じで、他人の命よりも会社の命が最優先される社会なのだった。
 ファミリーの幸せこそが最優先される欧米人からすれば、そんな阿漕な会社は即刻トラバーユしてしまえとなるのだが、日本人のDNAには「藩」への「忠義」が根深く組み込まれているので、今後も不正は減る傾向にはあるのだろうが、決してなくなりはしない……と嘯くのだった。
 野村萬斎、香川照之等の役者人の迫力ある演技に魅せられるとともに、八角の前述のセリフには妙に頷かされてしまったので、十分に見応えあったの3.8点といったところかな。
 ところで、タイトルの『七つの会議』の意味が分からんのだが……原作を読めば分かるのかな?

 (メモ 総レビュー数:3556件、2019年度386作品目)

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