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ファースト・マン (2018)

FIRST MAN

監督
デイミアン・チャゼル
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3.81 / 評価:3,903件

ぼくらの世代にとって

  • joz***** さん
  • 2019年7月20日 15時28分
  • 閲覧数 52
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

今日は人類が初めて月面に降り立った日から、ちょうど50年目の記念日です。

50年というと半世紀。

本当の出来事だったのか、信じられないくらいの快挙でした。

それなのに、世間ではあまり騒がれていませんね。

だから観ました。(^^ゞ

うぅ~~ん、難しい。

どういう映画に仕立てるかが難しい。

あまりにも有名な、誰でも知っている物語をどう料理するか?

たぶん、映画【アポロ13】と比較したくなるでしょう。

だけども、作る側からすればアポロ13のほうがずっと作りやすい。

事故で宇宙から生還できるか、ヤマ場がはっきりしているからです。

月面着陸を描くだけでは観客は満足しない。

そこんところを、よく理解してから映画を観るなり、批評する必要があるんじゃないでしょうか。

この監督は、ニール・アームストロング一人にフォーカスすることに決めた。

だから、一緒に乗り組んだオルドリンもコリンズも、おざなりと言えるくらいの扱い。

アポロ1号の事故で亡くなった(隣人の)エドさえも、アッサリとしか描いていません。

ましてや、本来なら描くべき(アポロ13では描かれていた)宇宙飛行士仲間とのライバル意識など、ちょっと触れた程度です。

実際のニール・アームストロングという人物も、掴み所のない印象だったのでしょう。(故人です。)

優等生には違いないけど、写真の彼は本当の笑顔ではない。

ライアン・ゴズリングを主役に抜擢したのは、こういう理由からでしょう。

そういう人物の分かりにくさを際立たせるために、妻役のクレア・フォイが見事に演じています。

アポロ13なみの映画を期待していた人たちは、ちょっとガッカリでしょうね。

そういう心の準備をしてこの映画を観ると、実に緻密な計算のもとに作られているかが分かります。

先ず、当時の雰囲気を出すために、画像がアナログ風。

もちろん最先端技術を使っているのですが、描写がデジタルデジタルしていないのです。

全体が電球の明かりなんですね。

時代考証も完璧です。

NASAの交信データもそのまま使っているはずです。

外部から見えるCGはなるべく使わず、パイロットからの視線に拘っています。

それより何より、この映画の優れた点は、セリフです。

長い間がイイ。(観客にも考えさせるから)

ニールが宇宙飛行士の採用面接を受けるシーンなんか、実に洒落た受け答えをさせます。

それによって、ニールの人間性、優秀さが浮かび上がってきます。

発射前の記者会見で、記者から月に何を持っていくかと聞かれ、バズ(オルドリン)が妻のジュエリーを置いてくると言ったのに対し、ニールは少しでも余分の燃料を持っていくと答えます。

実際、着陸の時の残念量はギリギリだったことが知られています。

しかし、この映画ではあるものを月に置いてきたことになっています。

それが何かを書くとネタバレになってしまいますが、ニールという人間を知るとても重要なカギになるものです。

彼の人間性を炙り出すことがこの映画の主題ですが、宇宙開発の必要性についても、この映画はしっかり問題提起をしています。

月面に降り立った人間は、半世紀が経っても誰もいないという事実です。


(その他)

ニール・アームストロングは2012年に82歳で亡くなっています。(他の二人は存命)

水葬されていますが、彼は海軍出身だからです。(他の二人は空軍)

映画ではその後離婚したことまでは描いていません。(余計だ)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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