後半が淡泊
- tat***** さん
- 2021年1月11日 10時17分
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前半、ライアン・ゴスリングの抑えた演技が素晴らしく、誰もが知っているニール・アームストロングが如何に多くのものを背負って月に向かったのか、彼が如何に勇敢な人間であったか、思わず涙ぐむほどの説得力で描かれている。
ところが、肝心の月に向かってからの、多くの犠牲を払ったからこその成功場面の描き方が淡泊すぎて退屈してしまう。
最愛の娘、そして多くの同僚を亡くしたアームストロングが、その悲しみの大きさ故に、大いなる成功を手にしても淡々としてしまうのはわかる。
だが、観ている者としては、彼が多くの苦難の末に踏み出した小さな一歩の瞬間にこそ、大いなるカタルシスを感じたい。彼にとって全てではなくとも、何かしら報われる瞬間であって欲しいのだ。
安易な快感を求めているだけかもしれない。だが、アームストロングが感じたかもしれないカタルシスがきちんと描かれていたら、この作品はもっと評価されていたと思う。
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- 泣ける
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