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恋のしずく
2018年10月20日公開

恋のしずく

1162018年10月20日公開

たーちゃん

3.0

ネタバレ酒作りは命を育む仕事

ワイン好きで農業大学に通い、ワインの事を学んでいる橘詩織(川栄李奈)は単位取得の実習でワイナリーを希望していましたが、あみだくじの結果日本酒の酒蔵に行く事になります。 日本酒は以前泥酔した事があり一切飲めなくなった詩織はその実習を拒否しますが、ここで単位を取らないと詩織が希望しているワインの海外留学の資格が取れないという事から、我慢をして酒蔵への実習に向かいます。ですがそこでは今年の大学生実習を取らない事にしていて、詩織の事を認識していませんでした。しかしそこの酒蔵の社長の乃神輝義(大杉漣)の好意で実習生として参加できるようになりますが。 大学の実習で推薦された酒蔵が手違いで実習を受け入れていなければ、まずここで大学と酒蔵とで話してもらい、帰ってくるのが普通でしょう。ましてや日本酒嫌いとなればワイン留学の件があるとは言え大学に抗議するのが常識と思えます。だつてここまでは詩織は全く悪くないのですから。そして大学に帰ってワイナリーを紹介してもらうようにするのではないでしょうか。まぁ、「逆境に耐えて日本酒の魅力に気づいていく」という設定にするには、手っ取り早いと思ったのでしょう。 そこから酒職人の坪島泰淳(小市慢太郎)との対立。酒蔵の社長乃神輝義(大杉漣)と乃神莞爾(小野塚勇人)との跡継ぎ問題。乃神酒蔵に勤めている高宮美咲(宮地真緒)と有重酒蔵の蔵人 有重一紀(中村優一)との恋愛問題。 日本酒嫌いの詩織の成長を通じて、それぞれの人間模様を描いていきます。 この映画は何といっても川栄さんの魅力で持っている作品です。何に対しても前向きで、不器用だけれども素直にへこたれる事なく、挑んでいきます。稲刈りから酒米の蒸しなどの重労働を小さな身体で職人に混じってこなしていきます。日本酒嫌いが次第に日本酒の魅力に気づかされていき、ここでの新酒作りのところまで一緒につくりあげていきます。そのファッションも可愛く、川栄さんの可愛さが表現されていきます。 色々ありましたが結局莞爾が乃神酒蔵の跡取りとなる事なり、新酒の開発に成功したのに詩織は去ってしまいます。 ワインの勉強をしたいという事でここでの実習に参加したのですから去っても良いのですが、もうこれきりなんですかね。 ラストで莞爾へ「わたし莞爾さんが好きです」と言って去ってしまいますが、ワインの勉強して大学を卒業したら詩織は戻ってくるんじゃないかと思わせる終わり方だと思いました。そうでないとあまりにもあっけないなと思います。 川栄さんの飲みっぷりが見事で、日本酒とワインが飲みたくなりました。

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