逆に、安直ではないか?
- ちゃび さん
- 2018年10月25日 16時31分
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子どもと関わる仕事の人なら感じ入るところがあるのでしょうか? あるいは子ども心を忘れていない大人か、もしくはバーバラと同年代の子どもとか…? 子どもが見るには難解だろうけど。
何人か書いておられるとおり「怪物はささやく」に似ています。私はあの映画が苦手でしたが、それよりもさらに本作は好きになれませんでした。私の好みの問題です、ごめんなさい。
受け止めたくない現実の代わりに、物語をつくって遣りすごそうとする…わかります、私も経験あるし。
でも、妄想を延々と見せられても…しんどいなぁ。私は教育者になりたいわけでも、子どもの葛藤を辛抱強く見守れるほど得のある人間でもないので。ドキュメンタリーならそれなりの覚悟で見ますが、商業映画なのでねぇ…。
「怪物はささやく」は、少年の置かれている状況が早い段階で提示されました。
でも、この映画は思わせぶりに引っ張るだけ引っ張って、葛藤の真相が「え?これ?」というハズレ感。いやいや、その事実を指してハズレと言っているのではありません。人生最大の試練ですよ。でも、むやみに焦らしたせいで、逆に安直な扱いになってしまった気がします。
バーバラみたいになった時、何がつらいって、周りが見えなくなってしまうこと。手を差し伸べてくれるモル先生や、もがいている姉ちゃんを思い遣るゆとりがなくなること。
そして、転校生ソフィアのことも。ソフィアだって幸せいっぱいの恵まれた子どもではないはず。それなのに、がんばっているのは自分だけで、自分以外は無能かノンキ者だと見下して、さらに孤立する。あぁ、負のスパイラルや…。
バーバラくらいの娘がいてもおかしくない年齢の私としては、必死でもがいているお姉ちゃんのほうに共感してしまいました。
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