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ルイスと不思議の時計 (2018)

THE HOUSE WITH A CLOCK IN ITS WALLS

監督
イーライ・ロス
  • みたいムービー 290
  • みたログ 912

3.11 / 評価:719件

「宇宙戦争」を愛する人へ

  • uqj***** さん
  • 2018年12月13日 1時45分
  • 閲覧数 1093
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ちょっと儲けものでしたね。 地味に、すばらしかった。

後半はちょっとダレ気味なんで四点ぐらいにしようかなと思ったんだけど
ラストのまとめ方とか、あのエンドロールの美的感覚とか
アナログシンセの音楽の妙に懐かしい感じとかが
かなり気に入ってしまったんで、

五点でええやろ。

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イーライ・ロス監督というとグロ映画のイメージしか
なかったのですが、
それで観る前は来たるべきグロシーンへの心構えばかりを算段して
充分に頭の中でそういうのをイメトレしてから観たんですが、

全然グロいシーンなんか無かったやん。

身構えすぎて損した。

・・

「ファンタスティックビースト」とかああいう系の
大上段に構えたファンタジー物のつくりではなく、

あくまでもコンパクトな感じの小品、といった風味の
非常に趣味の良い、良作でした。

1955年という時代舞台の雰囲気と、家具や時計やベッドや
当時の服や、空気感や奥ゆきの演出、配色の見事さ、

採光や顔の陰影のつけかた、デザイン、人物の眼の深みのある撮り方、
それにあまりにも完璧なカットの割り方・構図演出と、

ちょっと欠点がない、と言ってもいいくらいの
見事な作品でしたわ。

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まあ世間的には思っきしブーブー文句言われるタイプの作品で、
あえて例えるとするなら、
「宇宙戦争」 みたいなもんですね。スピルバーグの。

[「インディペンデンス・デイ」だとか、あれ系の
{カタルシス商売系のネギカモ集客ボックスオフィスSF映画}に
 頭ん中が汚染されてるワカモノたちには絶対にその真価がわからない系 ]

なんですよね、「宇宙戦争」って。
あれはとんでもなく素晴らしい映画なんだけどね。

まあ、位置的にはあの「宇宙戦争」的なポジションの
映画だと思ってください。

・・

なんとなく1970~1980年頃までの{低予算子供向けテレビ映画}の
ゆった~りした感じの非常に正統派のカット割りになってます。
いま風の速いカット割りは全編通して
        {まったくゼロ}で、
ウザウザしい揺れカメラ率・わざとらしい大袈裟パーン撮り・
      共に{完っ全にゼロ}。

モノが宙に浮いたりするCGも、
いかにもCGで消す前のピアノ線が見えるようなシークエンスばかりで、
これもいかにもCGが無かった頃の昔のテレビ映画の風情。

脚本も実にチープな話の展開だし、そういうのが
なんかとても懐かしくて良かったです。

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50年代の時代描写がもう、たまらんかったね。
音楽のセンスのよさ、特にリトル・リチャードの挿入箇所なんか
死ぬほど感心しましたね。
ああいう場面でこの曲入れてくるのかあ~、と。

なんかデ・ニーロが監督した「ブロンクス物語」ってエーガがあったけど
あの作品の50年代後半的な時代感を思い出しましたわ。

・・

ブランシェット、ブラック、マクラクラン
という三人の俳優の良さがとてもよく引き出せている作品で、
あくまでもこの三人ありき、で仕上げた脚本なのではないかな、と
感じました。(ブランシェットは特にすばらしかった)

なんせ美術面での素晴らしさと、
この独特の懐かしいチープなテレビ映画的な一種の子供向けの暖かさ、
みたいなものが

数々の・種々の「インディペンデンス・デイ」的エーガに頭の中が
汚染され切ってイメージ操作されて教育されきっている人々からは
ウダウダウダウダウダウダウダウダ言われまくるのが
目に見えるようで、

そういうとこも実に、すんばらしい。

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ただ、今の時代に・今の社会にまだ
汚染されていない子供たちにはお勧めだと思います。

現在の時代では、意外とこういうのが新しいかたちでの
「ファンタジア(勿論、古い方の版の)」として
最良の形で機能するんではないかな、子供の心に。

プラスの方向のトラウマ、という意味での
{腐葉土}とか{カボチャペースト}は

結構、あれはいいものなんじゃないかと思う。 これは冗談ではなく。

大人になる過程で、ああいうスクリーン体験は
結構、
何度も思い返すたびに良いとおもえるものに


育ってゆく気がするんだわ。
                    
           
          
           
                         
                         
                   
          
        
      
      
      
      
      

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