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ごっこ
2018年10月20日公開

ごっこ

1142018年10月20日公開

zka********

3.0

ネタバレ評価が難しいけれど

誘拐、殺人といった主人公の行為は身勝手で衝動的であり当然、到底許させるものではない。 だけど、ヨヨは実の母親から病気をもって生まれた妹のために死んで臓器を提供しろ。そう植え付けられて自傷行為を繰り返した(劇中では母親がヨヨ本人が望んでした事だと言っているけど、あんなに幼い子が誰かのために自分が死ぬべきなどという考えに一人出に辿り着くはずがない。母親にそのように日々言われそう思い込んだのだと私は想定する)。ヨヨは母親によって自分の存在価値を自分が妹のために死ぬ事でしか見い出せなくなってしまったのだろう。だけど主人公の城宮と出会い存在を受け入れられ、「BB弾見つける天才やな。」など自分を認める言葉をかけられ、図らずも彼女の自己肯定感は高められた。だけど城宮はヨヨを思う余り、ヨヨの存在を否定し続ける母親を亡き者にしてしまう。 城宮という男は極端だ。 その後、母親の手から離れたヨヨは、想像でしかないけれど施設や後に母親となるマチから真っ当な愛情を受けて育ったのだろう。その結果、清水富美加さん演じる高校生になったヨヨは自分の過去と向き合い、誰に何を言われても、「(城宮と過ごした幼少期は)そんなに怖いことやったかな?」と疑問をもった自分の気持ちと向き合い、城宮と面会する事ができたのではないか...と想像する。 初めにも言ったけれど城宮のした行為は到底許させるものではない。だけどヨヨの母親のように、子どもの存在を否定し続けるという行為も、到底許させるものではない思うのだ。この作品をいい映画だった!と言い切るのはとても難しいけれど、それらの行為を除けば城宮がヨヨに向けた愛情には単純に感動してしまった。 そして千原ジュニアさんはとても素晴らしい役者さんだと思った。 実際に城宮と同じ状況になったらあの面会のシーンであの表情になると思う。思わず同じ顔でもらい泣きしてしまった。ジュニアさんにしかできない演技だと思った。 清水富美加さんもとても素晴らしかった。 まとまりのない文になったが、感動した。 心に残る作品だった。

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