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アンセイン ~狂気の真実~ (2018)

UNSANE

監督
スティーヴン・ソダーバーグ
  • みたいムービー 34
  • みたログ 226

3.03 / 評価:179件

全てがご都合的な映画

  • smi******** さん
  • 2020年8月14日 8時30分
  • 閲覧数 372
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

全てがご都合的で見ていて辛い。
そもそも主人公はまともじゃない。
彼女は内容をよく見ていなかったとはいえ自分で書類にサインした責任を認めている。医者達の冷遇も仕事をしているだけと理解している。にもかかわらず、24時間を耐えることができない短気さと、突然警察を呼ぼうとする極端さを見せる。その行動はさらにエスカレートし何かといえば叫んで暴れる。言動が非合理すぎて、到底、普通の人間とは言えない。

こんな人間を「普通」ということにして、彼女を見舞う突然の不幸…みたいに描かれても、入院は正しいとしか思えないので同情ができない。
根本の部分に同意できないので、残念だが全体として面白いと感じられなかった。

医者も検査入院でしかない主人公に無愛想すぎて、話も聞こうとしない。いち担当者まで全員詐欺のグルという訳でもないだろうに、なぜただの検査入院の相手にここまで無愛想なのか?映画としてその方が緊張感が出るからだろう。

確かに病院が主犯なら主人公を何としても病人扱いしたいのはわかるが、そういうリアリティやそれによる怖さよりも、制作や演出上の都合が優先されており、それを何とかして「精神病院を舞台にしたから大抵の非常識は許される」ということで誤魔化そうとしているように見受けられて、冷めてしまった。

ストーカー周りの話もやってることがメチャクチャで、ストーカーの行為はストーキングとかいうレベルじゃない。病院に潜り込めることにしても、たとえ普段から主人公を観察していたとしても自分の都合だけで叶うものではない。
偶然がなければ主人公に近づくどころか単なる殺人者で終わってしまうような無計画性なのだが、そんな思考や言動をすることがアメリカの普通のストーカーなのだろうかと、大いに疑問を持ってしまう。

これならば、潜入取材をしているジャーナリストに焦点を当てて、バレそうになりながらも頑張り、途中突然やってきた本作のヒロインに邪魔されつつもやり遂げて告発するという、モキュメンタリー的な内容の方が社会風刺性も高まり面白かったように思う。

これといって謎もなく、話が順番に進んでいくだけなので、エンタメとして優れているとも感じられない映画だった。

ただiPhoneで撮影した画像は、効果的だと思う。
全体的にどこか不安定なカットが多く、心理的不安を掻き立てる効果が感じられた。
機材が変われば画も変わるので、手持ちで気軽に撮れるような媒体だから生まれたものもかなりあったのではないだろうか。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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