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Love, サイモン 17歳の告白 (2018)

LOVE, SIMON

監督
グレッグ・バーランティ
  • みたいムービー 37
  • みたログ 176

4.13 / 評価:138件

なぜカミングアウトする必要が?

  • うそつきカモメ さん
  • 2019年8月8日 9時02分
  • 閲覧数 156
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

いろいろと考えさせられた。

なぜ自分のセクシャリティを公表する必要があるのだろう?
別に異性を相手にしても、告白するのには勇気がいるし、失敗したら立ち直れないほどのショックを受けることは同じだ。告白が成功しても、性的嗜好が同じとは限らない。お互いにドSだとか、下着フェチとか、コスプレ好きとか、趣味が合わなければ、結果的にうまくいかないことだってあるだろうに。

ゲイを公表することは、勇気ある行動なのだろうか?

有名人、芸能人、セレブリティがカミングアウトするのとは意味合いが違う。彼らあるいは彼女らがそうするのは究極的には人気のためだ。好感度が下がるのに、自分の性的嗜好を明かす理由がない。もっと言えば、誰だって、知られたくない秘密の一つや二つ必ずあるに決まっている。

それをわざわざ明かして、家族が泣き笑いしながら絆を深めることなど、およそ日本人のメンタリティでは理解できないだろう。

ジムのロッカーでやけに他人の裸をじろじろと見まわして興奮している男がいたら、そりゃ気持ち悪いに決まっている。差別でもなんでもない。仮に掃除のおばちゃんが興奮してこっちを見ていたとしても、気持ち悪いのは同じだ。

同性に性的興奮を覚えるのには、ほとんどの人が拒否反応を示す。だから誰にも打ち明けられないまま自分を偽って生きることになる。

ここでややこしいのが、好きになる相手はゲイ同士なのか、ストレートの同性なのかという問題だ。ゲイ同士なら晴れてカップル成立。末永く幸せに暮らせるかもしれない。(この場合、性的嗜好が一致したというだけの話で、実は人生の価値観が合う保証は何もない)

この映画では、ネットという匿名性のコミュニティでつながる運命の人が誰なのかという身近な話題に置き換えて、実に見事に主人公の苦悩を表現している。たまたまゲイだっただけの話で、『ユー・ガット・メイル』をより現代風にアレンジしたドラマのようだ。学校が舞台で、主人公がティーンエイジャーなのが新機軸で、LGBTQなんて主張している人にとっては拠り所となる作品かも知れない。普通のドラマとしても面白く作ってある。

それにしても、観覧車の中で少年同士がキスをするシーンは目をそむけたくなる。

余談だが、好きで見ていたテレビシリーズが、シーズン更新を迎えた時に、あろうことかキャラクターの一人がゲイ(レズビアン)を公表。(もちろん役として)パイロット版ではいい感じの恋人候補もいたというのに、まるで現実味のないキャラに変わってしまった。性的マイノリティを尊重する社会を反映して、視聴者の共感を得たいのだろうが、もう見るのをやめてしまいたい気分になった。他ならぬ、バーランティがショーランナーを務める人気シリーズ『スーパーガール』の主人公カーラの姉、アレックスのことである。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
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