ここから本文です

ヘレディタリー/継承 (2018)

HEREDITARY

監督
アリ・アスター
  • みたいムービー 260
  • みたログ 1,736

3.20 / 評価:1378件

よく出来てる作品。そして「継承」の意味。

  • p_k******** さん
  • 2021年1月23日 23時53分
  • 閲覧数 1222
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

よく出来てる映画だと思う。後半に起きる出来事については、前半に伏線があるようで、オチから辿ればなんとなく一貫した話になっていることがわかる。題名ともなっているピーター(ちなみに配役的な意味では、彼はこの両親の子には見えないなあ)とチャーリーの祖母からの「継承」がテーマであり、監督自身もどこかのインタビューで「継承」したものがあると語っているようなので、映画の中で「継承」されたオカルト的なものは、監督自身が「継承」したものの暗喩なのだろう。
起きている現象を解説してくれる聖職者や科学者がこの映画には一切出てこないため、何が起きているのかの説明は不足気味だし、これらの人が出てこないため、少し「救い」がない物語となっているが、監督は「救い」を描きたかったわけではないのだろう。監督は自らが背負っている「継承」を描くことで、少しは救われたのかも知れないが、別に鑑賞した者が救われる必要はないのだろう。
「救い」がない、と書いたけれど、祖母はともかく、ピーターとチャーリーに対する両親の愛の存在は確かである。また二人は狂ってもいないのだから、その点は救いなのかも。ラストの悲惨さはともかくとして、この両親の愛については否定する描き方をしていない。そしてその一方で、肉親でありながら、祖母は邪悪な存在と考えざるを得ない。
この作品は、オカルトという形を取りながらも、現実に起きうることを描いているのだろう。作品中にも描かれているので、それは遺伝を原因とする精神疾患的なものなのかも知れない。
そうすると、作品においても「継承(されたもの)」から逃れられていない以上は、やっぱりそこには「救い」がなく、監督自身も今もそれに悩んでいるのかも知れない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ