ここから本文です

メリー・ポピンズ リターンズ (2018)

MARY POPPINS RETURNS

監督
ロブ・マーシャル
  • みたいムービー 633
  • みたログ 4,145

3.81 / 評価:3695件

たまにはミューズィコーでも。

  • shinnshinn さん
  • 2020年3月28日 5時05分
  • 閲覧数 979
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

もともとエミリー・ブラントのファンなので、彼女は実によくやっていると感じました(星1個プラス・笑)。女優としてあらゆる役に挑戦しています。どちらかというと薄幸系女優なのだが、本作のような<元気いっぱい、夢いっぱい>のキャラクターも悪くはない。もともと芝居勘のいい女優だし、パーフェクトな美人じゃないかもしれないけれど、青い目の眼差しにはどこか<憂い>があって僕は好き。作品に恵まれていない訳ではないのに、なぜかアカデミー賞には縁がない。ファンとしてはそのうち必ずと応援したくなる。日本ではあまり評判の良くなかったエミリー・ブラント主演「クワイエット・プレイス」(18)の続編「クワイエット・プレイスPartⅡ」の5月公開予定が未定になっている。中国人の食材に対する情熱には敬服するが、こんな事になると「中国人の悪食にも困ったもんだ」と恨み言のひとつも言いたくなるのだが、こちらも<FUKUSHIMA>の負い目があるので大口はひかえる事にする。


本編はジュリー・アンドリュースの二つの金字塔のひとつ、「メリー・ポピンズ」(64)の続編なので、制作者サイドの意識のハードルは高かったと思う。特に前作を幼少期にリアルタイムで観た世代の方々の目はシビアかもしれない(子供の頃の感動は格別なのだ)。そういえば、隣の席の知的で可愛いが、ちょっと勝ち気な山口さんが<メリー・ポピンズの魔法>について熱く語っていたっけ・・・(小学3年生男子の僕には何の事だかよく分からない・笑)。自分はいいオジサンになってから64年版を観たので、正直、前作に対して特別な思い入れはないが、確かにジュリー・アンドリュースの歌声は唯一無二だと思う。出来れば前作のミュージカルナンバーも聞きたかった(「お砂糖ひとさじで」は名曲だと思う)。


ハリウッドの得意技だったアニメと実写の合成を久々に観ました。今の技術ならもっとリアルに作り込めるのだが、いかにも手書きの書き割りのような絵と実写との合成がとても鮮やかで雰囲気があっていいのです(芸が細かいのは、役者がアニメとのバランスで違和感がないように、衣装も手書き風にして気を使っていました)。


日本語吹き替え版(これが素晴らしい出来)で観たので実際のエミリー・ブラントの歌声は分からないけれど(あるいは、歌唱吹き替えか?)、ダンスはよくがんばっていたと思う。相手役(といってもメリー・ポピンズの恋人ではありません・64年版ではディック・ヴァン・ダイクが演ったような役)はブロードウェイ俳優の方なので、プロのダンスの<神髄>を観させていただきました。英国俳優・コリン・ファースはしっかりと自分のお仕事(悪役)を嬉しそうにしています(コリン・ファース・クラスになると、どんな役にでも深みがあります)。メリル・ストリープもご老体にむち打って重い体を動かし、気張っていました(見ていて、こちらが苦しくなるほど)。


最後の最後に重要な役で90才を越えたディック・ヴァン・ダイクが登場(前作64年版で煙突掃除人を演じていた方です)。なんと、踊りを披露して元気な所を見せてくれます。ここが映画(お話)の見せ場でもあるのだが、古い映画ファンにとってはストーリーとは別に何かグッと来ます。記憶に残る限り(5才ぐらいか)、映画館ではじめて観た映画はレックス・ハリスンの「ドリトル先生の不思議な旅」(67)で、2作目がディック・ヴァン・ダイクの「チキ・チキ・バン・バン」(68)。この2本ですっかり白人女性の虜になりました。内容はあまり、理解していないのだが暗闇の中の特別な世界と、地下鉄から上がったときの、陽光の強い晴海通りはなぜか憶えています。なので、個人的にはディック・ヴァン・ダイクのダンスシーンはスタンディング・オベーションものでした。


ウィキペディアによると、ジュリー・アンドリュースにもカメオ出演を打診したそうですが、彼女は「エミリーのショウになってほしい」と出演を辞退したらしい。このあたりは単純な<美談>にも聞こえるのだが、ジュリーなりの深い考えがあったのだろう。下世話な自分は彼女が老醜をさらす事を嫌ったか、メリー・ポピンズは<絶対唯一>のものだという自負(思い入れ)があったのだと勝手に推理している。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ