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半世界 (2018)

監督
阪本順治
  • みたいムービー 1,030
  • みたログ 2,003

4.36 / 評価:1,823件

こういう映画に賞をあげたいんです。

  • nar***** さん
  • 2019年3月3日 12時26分
  • 閲覧数 5411
  • 役立ち度 42
    • 総合評価
    • ★★★★★

アクションあり、ラストでまさかの展開あり。静かな人間ドラマというだけではなく、コメディ要素、エンターテイメント性もあります。

そんな様々な要素が、一本の映画の中で凝縮されていることが、「半世界」の満足度の高さの要因だと思います。

人生はなかなか思うようにはうまくいかないけれど、
そんなうまくいかない人生を、家族、友人など、大切な人々と、お互いに励まし、支えあって今日も生きている。

どこにでもいる人々の、どこにでもある日常が描かれています。
だからこそ観客は、登場人物たちに共感できる。

存在感と包容力のある主人公にしっかりと焦点をあてつつ、
脇を固める人たちの、個々の明確な役割。

主人公の紘は、典型的な日本の父親。自分の仕事で精一杯で、家庭のことは妻に任せきり。それでも家族や友人のことを思いやる人情家でもある。

親友の瑛介は、物語にドラマチックな展開をもたらすキーパーソン。

もう一人の親友光彦は、客観的な視点で主人公や瑛介を諭す、兄貴的役割。

そしてコメディ要素を担当する光彦の家族たち。

妻初乃は、生活のリアリティの具現化。子どものことを放ったらかしの夫に代わって、息子の学校の心配、夫の仕事の心配など、こちらもまた典型的な母親像。家族の愛と絆の象徴的存在でもある。

息子明は思春期ならではの問題を抱え、主人公を悩ませる存在だが、苦しみや悲しみを乗り越えて、強くたくましく成長していく。
父から子へ、子から孫へ、物語がさらに引き継がれていく。


主人公に絶対的な存在感があって、
物語を動かしていく周りの人たちの役割が明確で、
さらに映画としてのエンタメ要素も散りばめられており、
終わったあとには切なさと同時に爽やかな感動が心に残る。
噛みしめるほどに味が出る。

映画のお手本のような作品ではないですか?

すべてが完璧ではないかもしれません。
でも、人の心に残る、日が経っても、また彼らのいる世界にふと戻りたくなる、
まるで心のふるさとのような映画。

こんな映画には、なかなか出会えません。

上映館は少ないようですが、
もっと長い期間、より多くの劇場で上映していただきたいと切に願います。

そしてこのような映画こそ、真に評価されるべきではないでしょうか?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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