あらすじ・解説
戦時下のロンドンである晩、シンデレラ(アシュリー・ショー)とイギリス空軍パイロット(アンドリュー・モナハン)は奇跡のように出会い、お互いを一目見た瞬間恋に落ちる。しかし、ナチスドイツによる大空襲でロンドンの街は次々と破壊され、シンデレラとパイロットの仲は引き裂かれる。
シネマトゥデイ(外部リンク)
予告編・動画
作品レビュー(2件)
- 柚子
3.0点
モダンバレエは、クラッシックバレエと違って、自由な発想で創作でき、作品の幅が広がる 『シンデレラ』をモチーフにしているものの、別物のように感じた 第二次世界大戦下、ロンドン 継母と五人の連れ子に、こき使われるシンデレラ… そこへ、傷を負った空軍パイロットが、飛び込んで来て… 元々、美しい銀の靴を大切にしていたシンデレラ… その靴を履いて、何やらキャバレーふうのパーティー会場で踊る フェアリーゴッドマザー的役割の、天使(男性)が、あれこれお膳立てしているようだが、ちょっとわかりにくさも 美しいドレスに変身と、12時タイムリミットは、必須のアイテムを、ごっそり排除しているので、どうしても『シンデレラ』というタイトルロールに、疑問符が カーテンコールがフィナーレの役割もしていて、天使役のリアム・ムーアのソロが、少しだけ長めで、嬉しかった 別格に美しいダンスを魅せる あと、継母役のミケラ・メアッツァも、見事 意地悪だけど、ゲイのカップルには、優しくて、嬉しかった
- ta7********
5.0点
あのマシュー・ボーンと言ったって作品鑑賞の機会なんぞまるでなく、それこそロンドンにまで足をのばすべし、と言ったって別にバレエへの造詣がある訳でなし、ミュージカルならいざ知らず、そんな無謀は到底不可能。それが我が町の映画館で見られるならば一度は、で、大枚2,200円を払って鑑賞。 そもそもバレエをフルに鑑賞なんて実は一度としてないし、ベースとなるロシアの作曲家プロコフィエフの曲とてポピュラーではない、ただ、シンデレラなんですから継母に虐められる可哀想な娘のサクセス・ストーリーの粗筋程度の知識で脱線することかく鑑賞出来ました。当り前ですが、ミュージカルでもオペラでも日本語字幕が必須なのに、なんと、セリフが一切ない! しかも複数台のカメラによる切り返しで自由自在の画面構成でアップの表情もしっかりで、パントマイムよろしく大きな身振りで語るわけで、グンとハードル下がりました。 てっきり全員トウシューズかと思ったら、女性は驚きのハイヒール。悩ましい男性のタイツ姿もないし、女性は殆どスカートかロングドレス。その意味でひたすらバレエの範疇からミュージカル群舞に近い。無論、ダンスのテクニックを評する立場ではないけれど、優美かつ派手でブロードウェイとして楽しめます。ただ、正直言ってその連続で、出演者の出入りはあるものの殆ど全編踊りっぱなしなのが驚異です。イスに掛けたりした際の激しい息遣いに胸が躍るのは、凄いを通り越しバレエダンサーの神がかりに敬意でしょ。 おとぎ話が1940年のナチスによる空襲に慄くロンドンを舞台に、マーヴィン・ルロイの映画「哀愁」がベースでしょう、実際ワーテルロー・ブリッジのシーンもあり、王子様としてのパイロット役の男性はロバート・テイラーそっくりの細面の色男。対するヒロインも美しいけれど、ちょいと小柄過ぎヒールを脱ぐと意外と短足、しかも華に少々欠ける。ヴィヴィアン・リーの色香は望むべくもない。ステージで鑑賞なら全然苦にならないでしょうが、こうしてスクリーンにアップとなるとこの辺りの違いが大きく反映してしまう。せめて髪を下ろすとかすべきでしょうね。 魅力的なのは継母役のゴージャスな美人さん、黒のドレスがこんなにも美しいと息をのむくらい。そしてお約束のよいなゲイ・カップルも登場させ色を添える。これこそマシューらしいのでしょうね。個人的好みで言えば、一番はトルソー相手のダンスかな、さっとパイロットに入れ替わり電撃的な恋の始まりを謳うシーン。 それにしても日本も米軍の空襲に痛めつけられたが、イギリスもとことんドイツにやられたのですね。知ってはいるものの街全体のビルがまる焼けの映像には少々ショックでした。知らない事が一杯です。
スタッフ・キャスト
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