カタルシスが足りない
- rcd***** さん
- 2020年12月5日 23時04分
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実話のようで実話ではなかった。ちょっと残念。
映画を見ながら、自分の恨みを思い出してしまいました。
女というだけでキャリアに直結しない仕事を押し付けられ、差別的な発言を毎日されていたこと。それを誰に話しても全否定かうわべだけの理解しか示されなかったこと。自分の手柄を誰かのものにされたこと。自分が間違っているのに謝らない人とずっといたこと。自分よりキャリアも学歴も外見も劣った人に長年偉そうにされていたこと(反発くらいそうですね、でも私の中ではこれが真実です)。
夫が最後に死んじゃって、救いの神に見えた伝記作家に嘘をついて真実を闇に葬ってしまった。がっかりです。
子供たち二人には真実を話すのでしょうが、果たしてそれだけでいいのでしょうか。良くないと思います。妻と同じような思いをした観客達は、ゴーストライターだったことがバレて、晴れて妻が人気作家として返り咲くのを見たいはず。そこまでいかなくても、妻が作家として個人的にやり直すところが見たい。でなければすっきりしない。自分の恨みが軽くならない。ずっと夫が真実が露見して恥をかいてやり込められるところを期待して見ていたのに、裏切られました。
確かに、死んだらうやむやになりますよね。今更妻が書いてたと言っても、嘘つき呼ばわりされるのかも。作品としてはズルな感じもします。
終盤、妻と夫が初めてゴーストライターについて言いたいことを言い合うのですが、妻、いい人すぎますよね。夫を立てて、家族を守る。人前でも冷静さを保つ
。大抵の人なら、普段から「私のおかげで人気作家でいられるくせに」とグダグダ夫をいじめて暮らすと思うんですけど。夫も凄く卑屈になってコソコソすると思うんですけど。サイコパスってこういうのをいうのでしょうか?お国柄?
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