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天才作家の妻 -40年目の真実- (2017)

THE WIFE

監督
ビョルン・ルンゲ
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3.61 / 評価:515件

解説

ノーベル賞に輝いた作家とその妻の秘密にまつわる心理サスペンス。メガホンを取るのは、ビョルン・ルンゲ。『アルバート氏の人生』などのグレン・クローズと『キャリントン』などのジョナサン・プライスが夫婦を演じ、ドラマシリーズ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」などのクリスチャン・スレイターらが共演する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

現代文学の重鎮ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻のジョーン(グレン・クローズ)はノーベル文学賞受賞の知らせを受ける。息子を連れて授賞式が開かれるストックホルムに行くが、そこで記者のナサニエル(クリスチャン・スレイター)からジョセフの経歴に関わる夫婦の秘密について聞かれる。類いまれな文才に恵まれたジョーンは、ある出来事を契機に作家の夢を断念し、夫の影となって彼を支え続けていた。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)META FILM LONDON LIMITED 2017
(C)META FILM LONDON LIMITED 2017

「天才作家の妻 40年目の真実」モヤモヤと葛藤する女の心境を見事に演じたグレン・クローズ、圧巻なり!

 祝・ゴールデン・グローブ賞主演女優賞! 71歳、円熟してなお輝くグレン・クローズが本作の最大の見どころだ。本年度オスカー候補の呼び声も高い。

 悲願のノーベル文学賞を受賞した作家ジョゼフ(ジョナサン・プライス)。結婚40年、彼を支え続けた妻ジョーン(グレン・クローズ)も感慨深げだ。だが、授賞式が近づくにつれて妻の様子がおかしい。そこには夫が隠している「秘密」があった――。

 「秘密」とはいったいなんなのか? 夫の不貞? もしや盗作疑惑?! とミステリーを期待するが、間にはさまる妻ジョーンの回想で、ネタは割と早々にあがる。ジョーンはかつて、駆け出しの作家だった夫と「教授と教え子」として知り合った。そしてジョーン自身も、当時は文章を書いていたのだ――。

 「ノーベル賞」という題材は特異だけど、長年連れ添ったパートナー間には多かれ少なかれ「こういうことってあるよね」と思える話だ。「片方が片方を喰った」「犠牲になった」と感じることで生じる亀裂と溝。その不満は、あるきっかけで堰を切ってあふれ出す。この場合はノーベル賞というあまりに大きな名誉が、妻の感情の蓋を吹き飛ばしてしまったのだろう。果たして妻は夫のゴースト・ライターだったのか? いや、最高の名誉を前に妻の記憶も歪められているのかもしれない。その「秘密」こそが、最大のキモだ。

 晴れ舞台となるストックホルムに到着し、フラッシュを浴びる夫の脇で、表に出せない感情と格闘する妻。ゴージャスなホテルでもパーティ会場でも「なんか、モヤモヤ、イライラする!」な女の心境を見事に演じたグレン・クローズ、圧巻なり。

 さらに驚くべきは回想シーンで若き日のジョーンを演じるアニー・スターク。「ちょっと美人すぎない?」と思いつつ、どこか似てる気も・・・と感じていたら、なんとグレン・クローズの実の娘! 女優の年輪を目の当たりにするのもまた一興。(中村千晶)

映画.com(外部リンク)

2019年1月17日 更新

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