ここから本文です

メアリーの総て (2017)

MARY SHELLEY

監督
ハイファ・アル=マンスール
  • みたいムービー 165
  • みたログ 307

3.72 / 評価:236件

怪物に命を吹き込んだのは…

  • 一人旅 さん
  • 2019年3月2日 22時38分
  • 閲覧数 715
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ハイファ・アル=マンスール監督作。

「フランケンシュタイン」の著者:メアリー・シェリーの半生を描いた伝記ドラマ。

『少女は自転車にのって』(12)のサウジアラビア出身の女流監督:ハイファ・アル=マンスールが、ジェームズ・ホエールの31年版やケネス・ブラナーの94年版さらにはメル・ブルックスのパロディ版など過去に幾度も題材にされてきた代表的なゴシック小説「フランケンシュタイン」の著者である英国人女流作家:メアリー・シェリー(1797-1851)の前半生を映像化した“伝記+恋愛ドラマ”で、ダコタ・ファニングの妹:エル・ファニングが苦悩するヒロインを熱演しています。

女性の地位や権利がまだまだ低かった19世紀の英国を舞台にして、作家志望のヒロイン:メアリーと詩人:パーシーの邂逅と恋愛、やがて待ち受ける悲劇と苦悩を描きながら、18歳のヒロインがゴシック小説の金字塔である「フランケンシュタイン」を書き上げるに至った経緯を映し出しています。

「フランケンシュタイン」誕生譚を著者:メアリーの人生と照らし合わせながら描いていく作劇で、女性が作家になることが異端視されていた女性蔑視的な19世紀英国におけるヒロインの悲痛な体験が、フランケンシュタインの恐ろしい怪物を生み出す原動力となっていった事実を浮かび上がらせています。メアリー・シェリーの類い稀な創造性を彼女が生きた19世紀という時代の空気が後押ししたことが、結果的に後世に残る傑作小説が生まれる要因となったわけであります。

主演のエル・ファニングの繊細な演技に惹き込まれる一篇で、創造された怪物の醜悪性と彼女自身の透き通った可憐さが対を成しています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 切ない
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ