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メアリーの総て (2017)

MARY SHELLEY

監督
ハイファ・アル=マンスール
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3.72 / 評価:236件

怪物の抱く絶望感を作者に植え続けただけ

  • yab***** さん
  • 2019年7月16日 22時14分
  • 閲覧数 212
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    • 総合評価
    • ★★★★★

19世紀初頭の文壇の退廃。酒に溺れ、女に溺れ、”自由恋愛”を謳い。お金もないのに文学、芸術を語り、派手な生活を志向する。その退廃の中で絶望するメアリー・シェリー。『フランケンンシュタイン』の作家。メアリー役は、ご存知エル・ファニング。その妻子ある恋人役のパーシー役は、ジョニー・デップ似のダグラス・ブース。この若きイケメン俳優がなかなか印象的で、本作の退廃美を見事に彩っている。ドンファン的な人格ながら、心底に普遍的な優しさを持ち合わせており、そこが最後まで憎めないキャラになっている。

 パーシーの次の言葉が、この時代の女性の、小説を書くことに対する差別を皮肉っている。
「私の果たした役割はと言えば、怪物の抱く絶望感を作者に植え続けただけ」
 この言葉によって、パーシーの株は一気に上昇する。そもそもパーシにしても、豪奢な別荘を持っていた詩人バイロンにしても、生活が荒んでいたことは間違いない。しかし、彼ら特有の感性は、メアリーに絶望も与えたが、創作へのモチベーションも与えたのだろう。だから、パーシーの言葉には説得力がある。

 そして、「自分がつくり出した怪物に食われちゃいけない」とメアリーの父親が、悩める娘に語った言葉は、実は希望への励ましだったんだと思うと、胸にじーんとくるものがあった。

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