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暁に祈れ (2017)

A PRAYER BEFORE DAWN

監督
ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
  • みたいムービー 80
  • みたログ 288

3.04 / 評価:211件

本物度は濃いけど、映画としては…う〜ん。

  • ちゃび さん
  • 2018年12月13日 13時18分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

浅黒い男たち(体も顔も入れ墨だらけなのでさらに黒く見える)の中で浮かび上がる、英国人ビリー・ムーアの白い肌。ヤバいヤバいよー、目をつけられて当然だよー。

タイで刑務所に収監された英国人 元闇ボクサーの体験に基づく映画。元囚人が多数出演ということで、異様な雰囲気が充満しています。悪行が凝縮された刑務所に入れられただけでも恐ろしいのに、タイ語がまったく分からず周囲の状況が把握できないビリーの恐怖たるや!

また、麻薬漬けで逮捕された彼は薬物依存も断ち切れず、というかますますクスリなしでは耐えられない環境で、もうズブズブ。そのクソ野郎ぶりは美化されず、クソ野郎なまま描かれています。
上映中ずーっと気分が悪くて、終始、胃の奥から何かが逆流してくる感覚におそわれました。

気分が悪い理由は、タイ囚人の描き方にもありまして…。
タイ語が理解できないビリー視点の恐怖が描かれているので、タイ人の言葉に字幕がつかないのは演出上当然。とはいえ、まるで未開の野蛮人か獣のような描写は、同じアジア人として差別的かつ屈辱を感じる時間が長かったんです。
まあ、ビリーが人間的な心を取り戻しつつある証拠として、タイの囚人の人生が垣間見られる場面が用意されており、ちょっと救われたけど。もちろん「服役5年に絶望して、刑務所内で3人殺した。そのせいで15年にのびた」という話はまったく救われませんが(汗)。

ほかにも、ビリー目線とシンクロするようなカメラとか(特にムエタイシーン。痛すぎる!)、容赦ない本物度の高さでしたが、物語の組み立ては貧弱。ぶつ切りです。実話ベースとはいえ、映画としての構成はちゃんと練らないとねぇ。

主演のJ.コールを初めて観たのは「きみへの距離、1万キロ」。その時の「死んだ魚のような目」が強烈に印象に残っていたのですが、本作でもその目ヂカラ(?)が存分に活かされています。
ムエタイは吹き替えなしでやったのかな? だとしたら、骨の数本は折ってそうですね…。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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