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迫り来る嵐
2019年1月5日公開

迫り来る嵐

暴雪将至/THE LOOMING STORM

1192019年1月5日公開

つとみ

4.0

本当の意味はわからなくても面白かったよ

主人公ユィが刑務所から出所するところから物語は始まる。 彼はどんな罪で投獄されていたのか、殺人?暴行?もしかしたら濡れ衣かも? 表情は穏やかなように見えるが、不穏な雰囲気もある。 と、ここで時は遡り連続猟奇殺人の現場へ。 犯人を上げることこそ自分の価値を証明することだと疑わず突き進む男は次第に泥沼にハマっていくサスペンスで面白かった。 とりあえず良かったとだけは先に書いとかなきゃいけない。 物語が半分くらい進んだところで、設定、描写、不必要そうな場面などで、コレってもしかして中国という国、または中国政府を批判するような作品なんじゃないかと気付き始めた。 終盤になるにつれその予想は強まっていき、エンディングのテロップが出たところでほぼ確信した。 アメリカや日本など、自国や政府を批判するような作品を作っても特に問題にならない国はストレートにそういう作品を作るが(日本の場合は作品自体があまりないけど)そうではない国やそうではない年代に作られた作品の場合、比喩的に批判したり間接的に批判する作品を作る。 本作「迫り来る嵐」は十中八九それ系の作品だろうと思う。 表彰、工場の閉鎖、工場の爆破、降り続く雨、大寒波、怪しいシーンはとても多い。 最後のテロップ、主人公の境遇、行動、20元、買収、考え出したらきりがない。もうストーリーのための出来事なのか何かを暗示する出来事なのかも判断できない。 で、ここで大きな問題に直面する。 この手の作品の場合、ある程度描かれている国に対して製作者と共通認識をもっていないといけないが、私は中国にも政府にも党にも詳しくないし興味も薄い。 なので、漠然とした何かを感じとることはできても具体的にどういった事を言っているのかまでは理解が及ばない。 簡潔に言えば「わからん」なのだ。 とりあえず97年と08年に中国で何らかの変化があった事だけはわかった。 どう変化したのか、何が問題なのかまではわからん。知識不足ですね。 本当の意味が理解出来たら傑作なのかもしれないなと思う。

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