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セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!
2018年12月1日公開

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!

SERGIO AND SERGEI

932018年12月1日公開

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4.0

ネタバレそれでも地球は青かった?

2017年、キューバのエルネスト・ダラナス・セラーノ監督によるファンタジック・コメディ。 他の方のレビューにもありましたが、終盤の締めをファンタジーに流して、宙に浮いたままのエンディング。(オチは?って思いますょね。) 当局のお役人に追い詰めらて、主人公セルジオ(トマス・カオ)の運命や如何に…と、成り行きを見つめていたので、何とも肩すかしで残念。セルジオ自身が解決して、ストーリーが無事着地するのを観たかった。 対する宇宙飛行士のセルゲイ(ヘクター・ノア)が、宇宙ステーション・ミールの修理を一人で見事にやってのけ、その後地球にめでたく帰還出来たのだから。(セルゲイのモデルとなった実在の宇宙飛行士クリカレフは技術畑の出身だったようです。) 「映画」と言ういわば絵空事のなかで、ファンタジーを観せるって実はとても難しいのですね。 なんて、コメディだから理屈抜きに楽しめば良いのですが、全体的にあくまでも陽気に描きながら、ヤケに切ないのは何故かな…と気になった。それに、皮肉なセリフや自嘲気味なセリフのあれこれも、なかなか興味深い。  宇宙への夢を抱きつつ、家族という現実に向き合う切なさ。 無線仲間との友情と、その裏腹の孤独。 相反する状況が同時進行していて、どれも大事でどれも失うわけには行かなかった。 たとえ、ソ連が崩壊して世の中が混乱していようとも。 1991年、意外や脆くも崩れ去ったソ連邦。その激動の時代を回顧しながら綴られていて、「あの頃は貧しくても明るくて幸せだった」と振り返り、そうは言っても全くお金が無くては、好きに映画も作れない訳で、さまざまな感慨が93分に詰め込まれています。

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