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セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー! (2017)

SERGIO AND SERGEI

監督
エルネスト・ダラナス・セラーノ
  • みたいムービー 42
  • みたログ 123

3.12 / 評価:94件

カップヌードルのCMを思い出した

  • chu***** さん
  • 2018年12月1日 21時59分
  • 閲覧数 652
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

長旅から帰ったら、家族が消えていた。
なんて悲劇はよくあるが、
旅から帰ったら国が消えていた。
は少ない。
旅から帰りたくても、受け手が居ないから帰らせてもらえない。
も少ない。
で、それが宇宙ってなったらどんだけ大ごとや。
これがアメリカ映画なら、さぞかし大風呂敷の壮大シネコン映画となってクライマックスではNASAの管制室でいつものハグと拍手喝采でしめるところですが、どっこい本作品はキューバの片隅のインテリ哲学者おっさんのささやかな趣味から始まる善意の物語。
壮大なはずの宇宙飛行士救出ミッションは思いっきりあっさりすばらしくバッサリです。
だってただのキューバのおじさんの物語ですから。

無線機を通した奇跡の物語はいくつかあるが、本作品もまた、ひとつの奇跡の物語。
ただし、あのニュースの裏に実は、政治家もCIAもKGBも外交官も知らない発案者が在た。そんな奥ゆかしい(フィクション)物語。
ほろ苦いところもあるけど、優しくてちょっぴりファンタジーで、素敵な物語。

でも、あんなにミールをUSAの手から守りたかった宇宙飛行士セルゲイが、最後にコカコーラを手に満面の笑みで世界に中継されるシーンは、その昔、セルゲイのモデルとなったセルゲイ・クリカリョフがミールにてカップヌードルを手にCMした姿を思い出し、少し切なくなった。子供の頃は、全く気にも止めなかったが、今、こうゆうシーンを観ると、当時の世情に想いを馳せ、宇宙飛行士の苦労に少し感傷的になった。

しかし、それでも、映画全編から漂うものは、主人公セルジオの優しさ。セルジオファミリーの貧しくとも笑顔の絶えない前向きな姿。父娘でモールスで会話する姿の微笑ましさ。
セルジオの日常は、激動の社会主義国家の崩壊と興味深いキューバの当時の様子を見せる。

TVの衛星放送も少なくインターネットもTwitterもFacebookない時代。
セルジオはハム交流(アマチュア無線)愛好家だ。
セルジオは元々父親から譲り受けたモールス通信の機材しか持っていなく、それで無線交流をしていたが、父親時代からのアメリカの無線仲間が新しい機材を送ってくれたことから、偶然ミールと交信してしまう。
アマチュア無線と聞くと、トラック野郎たちの交流や、名もなき人々の老若男女国を超えた交流の逸話に事欠かない。
今ではハム通信は廃れつつあるが、どっこい今でもしぶとくしがみついて楽しんでいる人がいるのだ。
(ちなみに私はモールス信号と手旗信号は永遠に不滅と信じている。というか無くしちゃまずい発明だよー)

ちなみに、アメリカの無線仲間は、なんとロン・パールマン!
嬉しいキャスティング。

キューバ人とソ連人とアメリカンの会話を傍受しようと頑張るおっさん。
コメディ担当でいい味出してます。

音楽もゴキゲンです。

PS
アマチュア無線士は映画館に免許持っていったら割引だよー。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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