2019年1月12日公開

ヒューマン・フロー 大地漂流

HUMAN FLOW

1402019年1月12日公開
ヒューマン・フロー 大地漂流
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

2008年に開催された北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣」をデザインするなど、多岐に渡って活躍しているアイ・ウェイウェイ。一方で、人権活動にも熱心な彼は、中国当局に軟禁されたこともあった。彼がギリシャのレスボス島をはじめ40か所の難民キャンプを訪れ、戦争や貧困、急激な気候の変化などで国を離れた難民から話を聞く。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(4件)

絶望的26.7%知的20.0%悲しい13.3%勇敢13.3%切ない13.3%

  • とみいじょん

    2.0

    見ろ、人が蟻のようだ。

    不謹慎だなあと自分ツッコミを入れながらも、こう言いたくなる映画。 尤も、ムスカのように笑いながらは言えないけどね。 どなたも絶賛されているように、映像がきれい。 目を見張る自然の風景の中で蠢く人・人・人。 無機質な難民キャンプの部屋すら、一つの芸術作品のように撮っている。 UNHCR WILL2LIVE 映画祭2019にて鑑賞。  他に上映された映画が、ドキュメンタリー・フィクションの違いはあれど、”ある”人々にフォーカスされていたから、この映画に出ていらっしゃる方々が、名もないたんなる”人”としての存在にしか感じられなくなる。  映画の途中でパスポートを交換する場面があるが、このような状況では、出身とか、名前とか、これまで生きてきた成育史とか、すべて意味を失くし、はぎ取られ、ただの”人”になってしまうということか。そうすると、途端に、〇〇の誰それという記憶の仕方でなく、他に代替えの利くたんなる”人”、もっと言えば”風景”になってしまう。なんて恐ろしいことだ。  ”難民問題”を知ろうとして映画を見るならば、もっと感情移入できるものや、状況を理解できる作品、未来を感じられる作品が他にある。  この映画だけを見ていると、きれいな風景、粗悪な環境、映し出される人々の喜怒哀楽はあれど、映像として流れて行ってしまう。 けれど、 監督自身が、時の政府によって強制移住させられ、一個人としては至極まともな言動によって政府に目を付けられ、逃亡生活を送っていると聞く。  自分の権利・生活を保障してくれるはずの国が、自分の権利・生き方を制限する。財産のあるなし・人脈のあるなしや、監督は表現活動に自身のアイデンティティを根ざしているが、そういうアイデンティティを維持できているか、いないかという違いはあれど、監督とここに映し出される人々は同じなのだ。  そう考えると、監督はこの映画で、自身のルーツと未来を探っているようにも見えた。そして、それは”世界”のルーツでもあり、未来でもある。 ”難民問題”を考えるときに、ぶち当たる壁。 よりよく生きようとすることとはどういうことなのか。 彼らの場合。私の場合。 ぶつかり合う利害。奪い合うパイ。  個人レベルで。世界レベルで。 ”難民”≒”ヒューマン・フロー” それは、 ”彷徨えるアイデンティティ”であり、”彷徨える未来”でもある。 受け身で観ると退屈な映画。 でも、一度は鑑賞してみてほしい。 圧倒される。

  • 高橋 延治

    5.0

    ヒューマニズムの限界

    今、難民と言えばシリア難民が問題になっているが、本作では世界中の「難民」と呼ばれるほとんどを取材していて、その数と種類と取材力に圧倒される。 難民て、こんなに居たの? と改めて衝撃。 そういえばパレスチナは今では過激派のようになってしまったが、もともとはイスラエルに追い出された難民だったのを思い出した。 この映画では、「難民はかわいそう」という視点に留まらず、受け入れる国の事情 (財政に余裕のないトルコやギリシャでは受け入れに限界があり、豊かなドイツでは人道的扱いができるが、そのため難民が・待遇の良い・ドイツに向かうというジレンマ) もすべて違うことを丁寧に取材している。 ヨルダンが人口の1/3近くのシリア難民を受け入れていることは初めて知った・・すごい。 また、難民の事情も、戦火や圧政から逃れてきたり、飢餓、貧困から新天地を求めて流れてきたりとそれぞれの背景が千差万別であることも丁寧に描いている。 要求もただ「生きたい」から「より良い暮らし」を求めるものまで様々で、解決策も一つではないことが解る。むしろ全ての要求を満たすことは不可能と感じさせる。 アフリカの難民救済組織の事務官が衝撃的な発言をしていた。「このままいけばアフリカの難民は10億単位に増加する。」 (いくら可哀そうでも自分の生活水準を難民レベルまで落としてまで援助するひとは、日本を含め先進国には少ないだろう。世界を平均化する「平等」とはそういうこと。)  ヒューマニズムは大事だが、みんな助けたら人口爆発で地球の資源の限界が来る、だったらどうする? という正解のない疑問を改めて考えさせられた。 PS パレスチナの女性たちには救われた。

  • 佐々木亮

    4.0

    美しいからかえって突き刺さる

    地球が美しく写し出されてました。 人々もたくましく美しく命を写し出されていました。 かえって胸に突き刺さり、愕然とします。 優先の高い地球規模の社会問題だと思いました。 何ができるかわかりません。  まずは知ることから。

  • 柚子

    3.0

    みんな地球人

    なぜ難民が増えるのか? 愚かな人間たちが、戦争をするからだ 一部のアフリカ環境問題からの難民を除き、すべては戦争(紛争)から生まれた難民たち… 世界中に溢れかえる難民たちを、アイ・ウェイウェイ監督自ら、彼らとふれあいながら、その実態を見せていく 受け入れしない国々を、なぜ問題視するのか なぜ許可しないのか そこまで踏み込んで欲しかった どの国も、自国民を守る義務がある 大量の難民を受け入れたら、どうなるのか 受け入れた国の、そこに暮らす庶民は、それによってどんな暮らしになったのか そこまで見せてこその、難民問題を描くということになるのでは? かつて、ブラジル人らの騒音やゴミ問題の、精神的苦痛により、引っ越しを余儀なくされた私としては、あまりに一方的な言い分だと感じた 受け入れてもらえた難民も(あくまでも仮の保護施設だが)、その環境は、恵まれてはいるが退屈で、人間らしい暮らしじゃないと言う 人間は、与えられた環境では満足しない 上へ上へと目指す生き物なんだ…と、ちょっと冷めた目で見ていたが、油田を放火され、その凄まじい炎から逃れて、痩せ細り、煤だらけの牛が、道路を歩く… 涙が、溢れてきた 人間に対して、可哀想と言えば、尊厳を失わせる行為だと言う あえて、可哀想だとは言わない、言えない でも、動物らには、言っていいでしょ? 可哀想だと 実際の腸剥き出しの遺体が、映る ぼかしなしで、日本で公開されたことには、感謝したい

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ヒューマン・フロー 大地漂流

原題
HUMAN FLOW

上映時間

製作国
ドイツ

製作年度

公開日