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十二人の死にたい子どもたち (2018)

監督
堤幸彦
  • みたいムービー 560
  • みたログ 3,540

3.63 / 評価:3,241件

エンターテイメント状況把握映画

  • かげりん さん
  • 2019年1月26日 16時00分
  • 閲覧数 3394
  • 役立ち度 40
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画鑑賞価値:2000円

〈感想文〉
えらく評価が低いですね(苦笑)
原作未読ですが、なんとなく面白いかな程度の期待で観に行ったからでしょうか。
かなり楽しむことができました。

本作品を楽しむための注意点は以下の2点です。


ここに注意!
[サスペンス的トリックは楽しめない]
本作、予告編があまりにも密室殺人サスペンス臭を出しているので、多くの人が「サスペンス!」と期待したはず。
その期待を捨て、「これはサスペンスじゃなく、不明瞭な状況を登場人物たちが思考していく作品なんだ。」程度の心構えで観れば、かなり楽しめます。

ここに注意!
[表面からは見えない所を想像して]
本作、エンターテイメントとしては最高の見せ方をしています。くだらなく、単調な話なのに、妙に集中して見られる作品です。
ただし、エンターテイメントに重きを置いているので軽く流していたり、描かれていなかったりする場面や台詞が多数あります。
表面からは「薄い」「説得力がない」と感じます。ただ、描かれていないところを様々な手掛かりを持って「こうなんじゃないかな」と想像していくことで、補完できます。
すると途端に魅力的な登場人物、なんとも素敵なエンディングだと感じれますよ。 


以上2点に留意すれば、断然面白い作品です。
どこが面白いかって?


[個性的な登場人物]
12人の子どもたち全員、しっかりキャラが立っています。俳優陣の演技も多種多様なので、そのお陰で12人の子どもたちそれぞれの魅力を感じました。
前述の通り、テンポ優先のために12人の詳しい背景は語られません。ただ、行動や発言から、どんな経験をしてきたのか、何を悩んで死にたいと感じたのかが推察できます。
12人の「自殺」に対する思いも、そもそも「集団自殺」という方法をわざわざ選択するあたり、納得できます。
登場人物全員が魅力的って、なかなかないですよ。


[魅せ方が最高にうまい]
本作、全貌を書くとかなりくだらない事件です。
それを、ここまで興味をひく構成・展開・テンポ・演出にしたのは製作陣の底力を感じます!
時間錯誤、発言の意味、行動の流れを見事に絡ませたスタイルは、原作の魅力でもあるのでしょう。特に言葉の裏をかいたり、時系列を発言から考えたりするのはパズル感覚で楽しかったです。
また、事件の全てが分かった上での、エンドクレジットの演出も素晴らしいです。スッキリ。


というわけで、多くの方から低評価をゲットしている本作ですが、私は駄作どころか傑作だと思っています。
「どんな心構えで見るか」が重要なので、なかなかキラーな作品なのは事実ですけれど。


ちなみに内容・映像的にはレンタルで十分な作品です。
ただ、映画館だからこそ、集中して、世界に没頭できたのかなと。
自宅で見たら、スマホちらちら見たかも(苦笑)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • かっこいい
  • スペクタクル
  • パニック
  • 不気味
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