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君は月夜に光り輝く (2019)

監督
月川翔
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  • みたログ 1,299

3.50 / 評価:1055件

「君の膵臓をたべたい」へのオマージュ

  • yan***** さん
  • 2019年10月30日 22時29分
  • 閲覧数 1277
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

発光病、何?本当にある病気なの?まさかね。という感じで気持ちが冒頭から作品になかなか入っていけませんでした。姉の話、姉の恋人の話、まみずの家庭の話、次から次へと重い設定が登場して、短めの作品なのにこれ全部回収しきれるのかな?と心配になりましたが、案の定、これだけの設定がただの設定だけで終わってしまった、活かしきれなかったのではないかというのが観終わった感想です。
北村匠海さんは、君の膵臓をたべたいに続いて、極めて似たような役どころで、北村匠海さんだけのシーンを切り取って両作品の一部を入れ替えても違和感ないくらいではないかと感じました。そもそも監督も同じだし、ストーリーも最初にヒロインが亡くなっていることがわかって、それが難病による死であって、またヒロインであるまみずのキャラ設定なども含めて、とにかく君の膵臓をたべたいをオマージュしたかのような作品だと思いました。その分自然に君の膵臓をたべたいを意識しながら見てしまいましたが、その中で、わざとではないかと思ったシーンがありました。まみずの葬儀に卓也が出席しているシーンです。「ちゃんと私のお葬式に出てください。キミはそういうのさぼりそうな人だから。」というまみずが残したメッセージに従ったわけですが、春樹(北村匠海さん)が頑張って桜良のお葬式に出席しているんだ、と君の膵臓をたべたいの視点で見てしまって一瞬ウルッときてしまいました。

ただし、この作品は、一見、君の膵臓をたべたい的な雰囲気をまといつつも、全体として、根本的に何かが違っていて、もしくは足りなくて、最後まで泣ける、心に刻まれるということはありませんでした。彰の告白の場面、リコが想いをぽろっつともらす場面等々意味のありそうなシーンは数多くありましたが、それは伏線ともなりえず当然回収もされません。まみずのお願いも最後のお願いが繰り返され過ぎでどんどん重みを失ってしまって、本当の最後のお願いでさえ、また最後のお願いが出てくるかも、という見方になってしまってこれも感動に繋がりません。発光病という架空の病気を設定したにも関わらず月夜での光り方も不自然でしたし、最後に14日輝き続けたということですが、言いたいことは分かりますが、何だか違和感が拭えずです。そして、音楽もちょっとこれ見よがし的に、ここは感動的なシーンですよ的に無理に響かせている印象が強く、逆に悪い意味で印象に残ってしまいました。

ということで、結果として最後まで作品を第三者的視点からしか見ることができず、作品に入り込む余地なく終わってしまいました。唯一良かったのは、役者さんがはまり役的な素敵な方ばかりで、それぞれ好演されていたことです。それだけにせっかくの面白い設定が活かし切れていない点がとても残念に感じました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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