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ザ・ミスト (2018)

DANS LA BRUME/JUST A BREATH AWAY/HOLD YOUR BREATH

監督
ダニエル・ロビィ
  • みたいムービー 4
  • みたログ 168

2.49 / 評価:134件

メッセージ性は強い

  • kok***** さん
  • 2020年9月18日 13時00分
  • 閲覧数 98
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

さすがフランス映画、とことん暗い!

スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン感得の「ミスト」とは別物、でも霧に覆われる街……という設定は同じ。

でも本作は登場人物がとにかく少ない、人間同士の醜い争いもなし!主役の2人は終始物静か、同じマンションの老夫婦も理想的なお年寄り、といった感じで悪あがきもなく、まるで沈みゆくタイタニック号で手をつなぎベッドの上で静かに死を受け入れるあの老夫婦のようだった。

この映画、やりたいことはすごくわかる。ラスト、衝撃?のオチがあって、そのためにダラダラと暗い画面を見せつけられたわけです。

でもね……途中でオチ読めちゃったんだよ、っていうか結構序盤で「あ、こりゃあもしかして……」と思っちゃった自分が憎い!まさか当たるとは(;_;)

そこさえ気づかなかったら結構「おおおおお」ってびっくりしてたかも。どのみちあっちの「ミスト」のバッドエンドには到底及ばないだろうけど。

全体的に、独特の暗さは嫌いじゃないんだけど低予算なのか、恰好つけてるのか……本当に人が出てこないので画面が平坦すぎる。

いや、でも米映画にありがちなドタバタ劇を見せられてもそれはそれでまたかよって感じると思うけどね。

母親の死とか、もう少し説得力があったらなあ…と。
霧を直接吸い込まなければいいんだったらダメもとでハンカチ濡らして口に当てて、階下で待つ娘の元に走るとか、「最大限の死なない努力」を目に見える形で表現してほしかった。

娘のために特殊な防護スーツを取りに外に出る夫婦。何も2人で行かなくてもいいじゃん。
酸素の無駄遣い。1人が2人分の酸素ボンベ持って行けばよかった。

オチは嫌いじゃないし娘が隔離されている医療装置(巨大カプセルみたいな)のデザインもかっこいいし……悪くないんだけどあまりにも盛り上がりに欠けてて、小説ならいいけど映画としては、これは深夜ドラマのスケール?かなあ。

つまらないわけじゃないんだけど、どれだけの範囲にこの霧が発生したのか、地球規模なのかひとつの街レベルの話なのか、政府はどうしてるのか、もう少し想像させてくれる材料が欲しい。

部屋から望遠鏡で覗いただけで「地獄だ……」とか言われても、単に霧を避けて高い建物に人が上がろうと一極集中している状態で、ちょこっと火の手が上がってる光景、しかも超遠目に。

それだけで「地獄絵図なんっすよ、とにかく酷い有様なんです」と認識しろと言われても無理だわ。
それに、最後の最後まで、この霧の正体はわからなかった。まあそこは別にいいけどね、娘と父の逆転が何よりの答えでもあるから。

「この世には説明がつかない現象があり、未知の病気がある、しかもそれが人に与える影響は決して不変ではない」みたいな感じで。謎だらけならその謎まで魅力として描ける映画にしなきゃいけない、それはそんじょそこらの作り込みでは観る者へ伝わるもんじゃあないよなあ。
そんな甘くない。
すごくダメではないけど、非常に惜しい作品でした。

詳細評価

物語
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