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22年目の記憶
2019年1月5日公開

22年目の記憶

MY DICTATOR

1282019年1月5日公開

mai********

4.0

父として…

役者にこだわり過ぎて妻を死なせてしまった。 それでも愛らしい笑顔を見せてくれる息子。 息子はこんな俺にとって過ぎるくらいの最高の息子でいてくれる。 それなのに俺はたった数行のセリフも言えなかった。 カッコイイ親父だとみせたかった。 それだけの為に打ち込んだ『役』 憑依? 精神崩壊? 何とでも言えばいい。 俺はただ、息子に『父さん凄いね』って言われたいだけ。 それだけだったんだ… きっとそこまで思いつめなくて良かった。 一緒に居てくれてたら。 父さんが居ない時 父さんが騒動を起こした時 その瞬間ごとに僕から離れていく父さんを感じてしまっていた。 今ならわかる。 父さんが不器用な人だったってこと。 でも、当時は… だから寂しかった。 何かに憑りつかれたような父さんの姿が まるで僕の事を忘れ去ろうとしているかのようで… 突拍子もない設定から巻き起こるのはコメディではなく 父親と息子の深い絆のお話。 ただ役者としてなり切る役柄が特異なだけで 22年もの時間のすれ違いが少しずつ融和していくのが 何とも言えない感動になっていく素敵なお話でした。 2019年2月23日シネマテークたかさきで鑑賞

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