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22年目の記憶
2019年1月5日公開

22年目の記憶

MY DICTATOR

1282019年1月5日公開

kin********

4.0

ネタバレ微妙

精神に変調をきたした人間の視点から、政治をアイロニカルに見つめる、そんな狙いだったのでしょうか? だとしたら「グッバイ・レーニン」のほうがユーモアに溢れ、皮肉も利いていたと思います。  それとも、ラストで金日成を演じる姿と、売れない役者としてリア王に出ている姿をカットバックしているところを見ると、金日成は舞台に立った恍惚感を味わうように独裁者を演じていたのだ、とちょっとひねった悲劇なのでしょうか?  ラストが息子と妊娠した女で終わっていることもあって、作者の狙いがいまひとつはっきりしません。  それでも前半の主人公が次第に金日成化していく描写、父子の関係など、とても映画的です。後半は、実は気の優しい闇金(もう二度と来るなとアドバイスしたり、借金の残金を振り込んでくれたり)や、妊娠しても姿を消す優しい女が登場して、話が散漫になりますが。  企画としては実に面白いのに、芯がブレているのが残念な映画です。

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