2019年2月9日公開

山〈モンテ〉

MONTE/MOUNTAIN

1072019年2月9日公開
山〈モンテ〉
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

中世後期のイタリア。アゴスティーノと妻のニーナ、息子のジョヴァンニは、南アルプスの山裾の小さな村から離れた場所に住んでいる。この付近は、そそり立つ山に日光を遮断され作物がうまく育たないところで、それが原因で去っていく人々がいた。だがアゴスティーノとニーナは、先祖の墓や娘の墓があることから、村人たちの説得に耳を貸さず、この地で生活することを選ぶ。

シネマトゥデイ(外部リンク)

予告編・動画

作品レビュー(3件)

恐怖50.0%知的50.0%

  • mog********

    1.0

    ネタバレ感受性が低い人には???の映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 映画の夢

    4.0

    自己の存在を確信する

    これは哲学的映画である。といっても、難解な物語や設定があるわけではなく、それどころか、極端にせりふが少なく、音楽もなく、表面上はただ淡々と中世イタリアのある家族(父、母、息子)の日常を追っているだけである。問題はその日常が呪われたように過酷であり、生死が表裏であり、人間存在の根底を揺るがすことなのだ。 冒頭の娘の埋葬シーンからして、映画は死の匂いに満ちている。家族が住んでいるのは、峻厳な山脈に囲まれ、不気味な風のうめきが響き渡る、灰色にくすんだ地獄の底のような場所である。映画の主役は、人間というよりは、この山である。山には始終、霧がかかるのだが、そのシーンはアミール・ナデリ監督が敬愛してやまない黒澤明監督の『蜘蛛の巣城』を彷彿とさせる。 霧は事物の輪郭を曖昧にしてしまう。くだんの家族にとってもすべてが曖昧であり、彼等はいかなる答えも得られない。「私たちは何者か」「私たちはなぜ、ここにいるのか」「私たちはなぜ、こんなところに生まれたのか」「神はどこにいるのか」。これらの不毛な問いと異なり、唯一確実なもの、目で見て手で触れられるもの、圧倒的にして揺るがぬものこそ、眼前にそびえる山なのである。であるなら、この山に何度も何度も、何年も何年もくわを打ちつけ、けがをし、血を流して痛みを感じる行為以上に、自己の存在を確信できる行為があるだろうか。 もちろん、この行為自体はabsurdな(不条理な、クレイジーな)ものである。私が思い出したのは、山頂に運んだ岩が転がり落ち、また岩を運ぶという、ギリシア神話のシーシュポスの無益な労働だ。とはいえ、シーシュポスの労働は永遠に続くが、映画の中の家族は、山との苦闘の果てにある結末にたどり着く。その結末は肯定も否定も可能だし、どのような解釈も可能だ。観客ひとりひとりが、自分の中に受け止める以外にないだろう。ただ、中世を舞台にしながらも、この映画がきわめて現代的な作品であることはまちがいないのである。 父親役のアンドレ・サルトレッティはどこか、『バットマン ダークナイト』でツーフェイスを演じたアーロン・エッカートを想起させる。 二〇一九年の二月十五日に吉祥寺で観賞。上映後突然、ナデリ監督が登場し、舞台裏についていろいろ語ってくれた。幸運で、興味深いひとときだった。

  • bar********

    3.0

    怨念で山にぶつければ

    まずは山の上の集落が幽霊屋敷にしかみえなく、そそり立つその集落民をいじめる山というか岩山の佇まいが素晴らしい。そして怒りを通り越した怨念を狂ったように岩山にぶつけていくと、、とんでもないことが起こる。 「飢餓海峡」的にいうと、「怨念山脈」みたいな。その怨念を見続けることをどう思うか、かな。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
山〈モンテ〉

原題
MONTE/MOUNTAIN

上映時間

製作国
イタリア/アメリカ/フランス

製作年度

公開日

ジャンル